
海老名市は、令和8年度ワーク・ライフ・バランス講座「『ひとりで頑張らなきゃ』を卒業!働く私の『応援チーム』をつくろう」を2026年6月20日に開催する。会場は海老名市役所7階701会議室で、時間は午前10時から正午まで。対象は、仕事と家庭を両立したい人、自分の時間を大切にしながら働きたい人、これからの働き方を考えたい人などで、定員は先着30人。参加費は無料で、2歳から未就学児を対象とする託児も先着・若干名で利用できる。主催は海老名市市民相談課人権男女共同参画係、共催は神奈川県立かながわ男女共同参画センター「かなテラス」である。
講座では、アンコンシャスバイアスとワーク・ライフ・バランス、一人で頑張り過ぎていないか、働く自分の「応援チーム」をつくることをテーマに学ぶ。講師は、特定非営利活動法人NPO日本キャリア・コンサルタント協会講師で、株式会社SJキャリア経営研究所代表取締役の佐藤美礼氏。国家検定1級キャリアコンサルティング技能士として、大学、公的機関、企業での講師活動や、組織活性化、ウェルビーイング経営支援に携わっている。申込みは市ホームページ専用フォーム、電話、窓口で受け付け、期間は5月2日から6月19日午後5時まで。電話・窓口での申込みは5月7日から、託児の予約は5月15日までとされている。
アンコンシャスバイアスとは、自分では気付きにくい「無意識の思い込み」や、ものの見方・とらえ方の偏りを指す。例えば、「家事や育児は女性が中心に担うもの」「男性は弱音を吐かず長時間働くもの」「管理職には家庭より仕事を優先できる人が向いている」といった固定観念は、本人に差別の意図がなくても、職場や家庭で役割分担を偏らせる要因になり得る。内閣府男女共同参画局も、アンコンシャス・バイアスを、本人が認識しづらいものの見方やとらえ方のゆがみ・偏りとして説明しており、性別による無意識の思い込みの解消に向けた啓発を行っている。
この講座の人権上の意義は、仕事と家庭の両立を、個人の努力や我慢だけに委ねない点にある。ワーク・ライフ・バランスは、育児中の女性だけの課題ではなく、男性の家庭参画、介護と仕事の両立、非正規雇用、長時間労働、メンタルヘルス、職場での相談しやすさにも関係する。アンコンシャスバイアスが残る職場では、制度上は育児休業や短時間勤務が利用できても、「迷惑をかけるのではないか」「評価が下がるのではないか」と感じ、実際には利用しづらい場合がある。家庭内でも、支援を求めることへのためらいや、特定の人だけが責任を抱え込む状況が生まれやすい。
「応援チーム」をつくるという視点は、両立支援を本人だけの問題から、職場、家族、地域、専門職との関係づくりへ広げるものといえる。上司や同僚との対話、家族内での役割分担、保育・介護サービスの活用、キャリア相談など、支援を受けながら働き続けるためには、周囲に状況を伝え、協力を得る力も必要となる。

