1.森永製菓が、カカオ産地の子どもを支援する「1チョコ for 1スマイル サマーキャンペーン2026」を始めた。
2.イベント参加、自由研究、かべ新聞、クイズなど5つの行動に応じ、森永製菓が10円または100円を寄付する。
3.消費者教育と寄付を結び付ける一方、企業にはカカオ調達における児童労働リスクへの継続的な対応も問われる。

森永製菓株式会社は6月15日、カカオ産地の子どもを支援する「1チョコ for 1スマイル サマーキャンペーン2026」を始めた。チョコレートやカカオについて学ぶイベント、自由研究、コンテスト、ウェブコンテンツへの参加数に応じ、森永製菓がカカオ生産国の子どもを支援する団体へ寄付する。認定NPO法人ACEは支援パートナーの一つとして活動に加わっている。
参加方法は5つある。7月19日に東京理科大学葛飾キャンパスで開かれる親子向けイベント「あそび まなび かがくラボ」の森永製菓ブースでは、参加者1人につき100円を寄付する。6月15日から8月31日までの「自由研究チャレンジ」は、ワークシートのダウンロード1件につき100円。全国の小・中学生を対象とする「なるほど!チョコレート かべ新聞コンテスト」も、応募者1人につき100円が寄付される。応募期間は7月1日から9月10日までとなる。
ウェブ上では、6月15日から8月31日まで「チョコっとクイズ」と「1チョコ入門」を公開する。参加者1人につき10円を寄付する仕組みで、商品を購入しなくても参加できる。カカオからチョコレートが作られる過程や産地の暮らしを学ぶ行動を寄付へ結び付け、子どもや保護者が児童労働を知る入口を広げる設計である。
カカオ生産地の児童労働は、子どもが教育を受け、健康を保ち、休息する権利と関わる。生産者世帯の収入、教育環境、地域の社会基盤など複数の要因が重なるため、消費者が商品を選ぶだけで解決できる問題ではない。今回のキャンペーンは、チョコレートの消費地と生産地を結び付けて考える機会となるが、参加者に責任を移すのではなく、企業が調達先の状況を把握し、児童労働の防止や是正を続けることが前提となる。
企業による寄付や啓発活動と、人権デュー・ディリジェンスは役割が異なる。寄付は教育や生活支援を後押しできる一方、原料調達に伴うリスクの特定、取引先への働きかけ、発生時の救済に代わるものではない。森永製菓とACEには、集まった寄付額や支援先での活用に加え、「1チョコ for 1スマイル サマーキャンペーン2026」で得られた学びを、カカオ調達と児童労働対策へどう接続したかを継続して示すことが課題となる。
認定NPO法人ACE「学びのアクションが寄付につながる!森永製菓『1チョコ for 1スマイル サマーキャンペーン2026』実施中」
URL:https://acejapan.org/info/2026/06/356263

