1 北海道北見児童相談所は、2026年9月4日に北見市で「令和8年度 児童虐待防止講演会」を開く。
2 演題は「こども虐待のない地域づくり(仮)~たたかない『しつけ』~」で、講師は東京都杉並区子ども家庭部参事の渡邉直氏。
3 定員は420人で、地域住民、教職員、保育士、児童委員、医療関係者などを対象に、8月31日17時まで申し込みを受け付ける。

北海道北見児童相談所は2026年9月4日、北見市泉町1丁目3番22号のNiCC芸術文化ホール(北見芸術文化ホール)中ホールで、「令和8年度 児童虐待防止講演会」を開催する。時間は14時から16時まで。演題は「こども虐待のない地域づくり(仮)~たたかない『しつけ』~」で、東京都杉並区子ども家庭部参事の渡邉直氏が講師を務める。事業は、法務省人権啓発活動地方委託事業として実施される。
対象は、地域住民、幼稚園・学校教諭、保育士、児童委員、主任児童委員、医療関係者、児童福祉に関心のある人など。定員は420人で、内訳として車椅子席4席、難聴対策席100席、幼児対応席16席が設けられる。参加は無料。申し込みは、申込フォーム、FAX、電子メールのいずれかで受け付け、期限は8月31日17時までとなっている。
渡邉氏は1988年に千葉県庁へ心理職として入庁し、児童相談所の診断指導課長、調査課長、銚子・市川・柏・中央の各児童相談所長を歴任した。現在は東京都杉並区で児童相談所開設準備を担当している。臨床心理士、公認心理師としても活動し、非暴力コミュニケーションの基本となる「機中八策®」は、子育て中の家庭だけでなく、市町村や児童相談所など支援者向けの職員研修でも取り上げられている。
今回の講演は、児童虐待を「家庭内のしつけ」の問題として閉じるのではなく、子どもの権利と地域支援の問題として扱う点に特徴がある。案内チラシは、子どもの権利条約の4原則として、差別の禁止、子どもの最善の利益、生命・生存・発達に対する権利、子どもの意見の尊重を示している。叩かない「しつけ」を学ぶことは、保護者だけの課題ではなく、保育、教育、医療、地域福祉の関係者が、子どもの尊厳と安全を共通の言葉で確認する機会になる。
制度面では、2019年6月に成立した児童福祉法等改正法により、親権者等は児童のしつけに際して体罰を加えてはならないことが法定化され、2020年4月に施行された。こども家庭庁は、体罰禁止を「罰するため」だけでなく、体罰等によらない子育てを広げ、保護者が悩んだときに支援につながるための考え方として示している。
北見・旭川児童相談所管内では、児童虐待に関する知識と理解を深めるため、毎年講演会を開いている。北海道北見児童相談所地域支援課は、申込フォームのほか、FAX0157-24-3558、電子メールhofuku.kitajido1@pref.hokkaido.lg.jpで申し込みを受け付ける。問い合わせ先は同課、電話0157-24-3498。
北海道北見児童相談所「令和8年度 児童虐待防止講演会を開催します。」
URL:https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/ktj/195651.html
参考 こども家庭庁「体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に」
URL:https://www.cfa.go.jp/policies/jidougyakutai/taibatsu

