まぜこぜ一座、8月9日に渋谷公演 情報保障付き配信も

この記事のポイント

1.一般社団法人Get in touchは8月9日、渋谷区で「まぜこぜ一座」公演を開催する。
2.テーマは「ぴーすあんどらぶ」で、会場鑑賞に加え、生配信も実施する。
3.手話通訳、文字通訳、字幕、音声ガイド、車椅子スペースなどの情報保障・環境整備を行う。

「まぜこぜ一座」の公演『月夜のからくりハウス』

一般社団法人Get in touch(代表・東ちづる)は2026年8月9日、渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで、「まぜこぜ一座」公演『月夜のからくりハウス〜ぴーすあんどらぶ』を上演する。開演は午後5時30分。会場鑑賞に加え、地方在住者、障害や難病、家庭の事情などで来場が難しい人に向けた生配信も実施する。

「まぜこぜ一座」は、障害、セクシュアリティ、身体的特徴、国籍や文化的背景など、異なる特性を持つパフォーマーが参加する舞台企画で、2017年に品川プリンスホテルで旗揚げした。今回の出演者には、東ちづる、エスムラルダ、大前光市、かんばらけんた、佐藤ひらり、三ツ矢雄二、マメ山田、峰尾紗季、森田かずよ、YANO BROTHERS、悠以らが名を連ねる。司会はマメ山田、三ツ矢雄二、東ちづるが務める。

公演日の8月9日は長崎被爆の日に当たる。Get in touchは、今回のテーマを「ぴーすあんどらぶ」とし、第一幕では平和をテーマにした歌、ダンス、パフォーマンスを、第二幕では愛をテーマにした演目を展開する。舞台表現を通じて、差異を「理解される側」と「理解する側」に分けるのではなく、同じ空間にいる観客と出演者が、それぞれの違いを前提に時間を共有する構成を取る。

情報保障と環境整備も公演の主要な要素となる。聴覚障害のある観客に向けて手話通訳とパソコン文字通訳を付け、歌詞は字幕で表示する。手話通訳や文字通訳が見やすい聴覚障害者優先席も設ける。視覚障害のある観客には、バリアフリー活弁士による音声ガイドを専用端末につなぎ貸し出すほか、読み上げ対応のデジタルパンフレットを用意する。生配信にも手話通訳と音声ガイドを付ける予定としている。

会場定員は250名で、自由席。手話通訳優先席と車椅子スペースを設ける。会場チケットは一般7,500円、当日8,000円、高校生以下5,000円。車椅子スペース利用者と同行介助者向けの券種も設定されている。配信はイープラスのStreaming+で扱い、8月9日午後5時30分から配信し、8月15日午後11時59分までアーカイブ視聴できる。視聴チケット価格は2,500円からとされている。

今回の発表で特徴的なのは、Get in touchが「まぜこぜ一座」の日本公演を一旦区切る理由として、資金繰りの厳しさを明示した点である。発表によると、本公演の経費総額は約1,400万円。共催金、助成金、企業協賛、寄付で賄っているが不足しており、外資系企業の協賛打ち切りもあったという。バリアフリーな舞台を成立させるには、出演料だけでなく、手話通訳、文字通訳、音声ガイド、配信、会場改修などの費用が生じる。文化芸術分野の包摂を継続するには、鑑賞機会の保障を「善意の追加対応」ではなく、公演制作費の一部として扱える資金設計が必要になる。Get in touchは8月9日の渋谷公演後、海外展開も視野に入れるとしている。

出典

一般社団法人Get in touch、PR TIMES、イープラス
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000106264.html
URL:https://eplus.jp/sf/detail/4546170001

人権ニュース編集部

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