1.長野県人権啓発活動ネットワーク協議会などは9月5日、松本山雅FC対FC大阪戦を「人権スペシャルマッチ」として実施する。
2.小中学生向け人権サッカー教室、一日人権擁護委員、選手メッセージ、啓発ブースなどを試合前後に展開する。
3.スポーツを入口とした啓発では、観戦者が人権問題を知るだけでなく、相談制度や救済手段まで理解できるかが次の課題になる。

長野県人権啓発活動ネットワーク協議会と株式会社松本山雅は2026年9月5日、松本市のサンプロ アルウィンで行われる松本山雅FC対FC大阪戦を「人権スペシャルマッチ」として開催する。試合は午後6時キックオフ。試合前の午後2時45分からは、小中学生を対象に人権についての講話とサッカーを組み合わせた「人権サッカー教室」を実施する。
午後3時30分からは入場ゲートで啓発リーフレットや啓発物品を配布し、会場内には選手による人権メッセージや動画を紹介するコーナーを設ける。午後5時ごろには松本山雅FCのオフィシャルマスコット「ガンズくん」を一日人権擁護委員に任命し、大型ビジョンで人権メッセージを紹介する。試合直前には人権擁護委員がフェアプレーフラッグを運び、人権イメージキャラクターも会場で啓発に参加する。
主催する長野県人権啓発活動ネットワーク協議会には、長野地方法務局、長野県人権擁護委員連合会、長野県、長野県教育委員会などが参加する。政府は2025年、「人権教育・啓発に関する基本計画」を第二次計画へ改定し、学校だけではなく、地域、企業、メディアなど多様な場を通じた人権教育・啓発を掲げた。プロスポーツとの連携は、行政の講演会や広報資料には接触しにくい子どもや家族、スポーツ観戦者へ情報を届ける手法の一つになる。
ただ、スタジアムで「人権」という言葉を見ることと、いじめ、差別、インターネット上の誹謗中傷などを受けた際に具体的な行動を取れることは同じではない。人権擁護委員は、法務局と連携して人権相談や啓発活動を担う民間の委員であり、一日人権擁護委員の企画を制度そのものの周知へつなげる余地がある。9月5日の取組では、サッカーを入り口に、人権問題を知る段階から相談・救済制度を知る段階まで来場者を結び付けられるかが、スポーツと人権啓発を組み合わせる実務上の検証点になる。
長野県「松本山雅FC人権スペシャルマッチを開催します」
URL:https://www.pref.nagano.lg.jp/jinken-danjo/happyou/20260831.html
法務省「人権教育・啓発に関する基本計画(第二次)」
URL:https://www.moj.go.jp/JINKEN/JINKEN83/jinken83.html

