1.西尾市が18~23歳の青年10人をタイ南部へ12日間派遣する。
2.現地住民と共同生活し、クレイハウス建設や子どもとの交流に取り組む。
3.海外で得た経験を、西尾市内の多文化共生や地域活動へ還元する計画だ。

西尾市は2026年7月22日、タイ南部へ派遣する「青年国際ワークキャンプ」の参加者10人を決定した。参加者は市内在住または西尾市出身の18~23歳で、8月26日から9月6日までの12日間、ソンクラー県ハジャイ市郊外のコクサック村に滞在する。現地住民や青年との共同生活を通じ、集落支援と文化交流に取り組む。
活動には、ガーデニング、クレイハウス(土の家)の建設作業、地元の子どもとの交流を盛り込む。参加者は日本食、習字、浴衣の体験に加え、西尾市の特産品である「西尾の抹茶」を紹介する催しを自ら企画する。派遣前には6月20、21日の宿泊研修を含む計3回の事前研修を行い、帰国後の9月18日には西尾市役所で市長、副市長への報告会を開く。
参加費は、市の補助10万円を差し引いた約17万円で、渡航費とワークキャンプ中の宿泊費、食費を含む。募集時の対象は18~29歳で、高校卒業程度の英語基礎能力、事前研修と派遣全行程への出席、帰国後も西尾市の国際交流や地域活動へ成果を生かす意思などを応募要件とした。公費を伴う青年育成事業として、選考過程だけでなく、費用負担によって参加機会が狭まっていないかを継続して点検する視点も欠かせない。
西尾市は2022年度から同事業を実施し、フィリピン、ベトナム、フィリピン、インドネシアへ順次派遣してきた。語学研修や視察を中心とせず、生活と作業を共にする点が事業の特徴となる。2026年度の受入団体DaLaaは、2015年からハジャイ市近郊の活動地で国際ボランティアを受け入れ、クレイハウスの整備や住民との交流を続けている。
国際ボランティアでは、派遣者の成長だけを成果として、受入地域を一方的な「支援対象」や異文化体験の教材として扱わない運営が必要となる。活動内容を現地住民の意向や継続的な地域活動と結び付け、宗教、生活習慣、子どものプライバシーを尊重することが、対等な文化交流の前提となる。今回の事業は、DaLaaが継続して関わるコクサック村を拠点とし、現地の住民や青年と共に作業する構成を採っている。
西尾市では外国人市民が増加し、2025年には市人口の7.3%を超えた。市は多文化共生施策の担い手となる「多文化共生キーパーソン」の育成を掲げており、海外派遣で得た経験を市内の地域活動へ還元することまでが事業の目的に含まれる。西尾市地域つながり課は、9月18日の報告会で10人の経験と課題を整理し、外国人市民と日本人市民が共に地域活動へ参加するための実践へつなげる。
西尾市「青年国際ワークキャンプの参加者10名が決定」
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000141.000101477.html
西尾市「西尾市青年国際ワークキャンプ派遣事業」
URL:https://www.city.nishio.aichi.jp/kurashi/katsudo/kokusai/1007677.html
西尾市「第3期西尾市まち・ひと・しごと創生総合戦略」
URL:https://www.city.nishio.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/750/3kisougousennryaku.pdf

