香川県JUMP、各日40人募集 車いす・手話体験

この記事のポイント

1.香川県教育委員会が、小学4~6年生を対象とする人権体験研修の参加者を募集している。
2.10月4日は福祉用具やパラスポーツ、11月7日は外国文化や手話などを体験する。
3.参加費は無料で各日40人。申込期限は8月17日となっている。

人権うどん県未来プロジェクトJUMP

香川県教育委員会は、県内の小学4~6年生を対象とする「人権うどん県未来プロジェクト(JUMP)」の参加者を募集している。2026年10月4日は、かがわ総合リハビリテーションセンターで障害のある人の生活や支援を学び、11月7日は香川県立香川丸亀支援学校で外国の文化、手話、車いすについて体験する。参加費は無料で、申込期限は8月17日。各日40人を募集し、応募多数の場合は抽選とする。FAXまたは二次元コードからの電子申請で申し込み、参加者には8月下旬にメールか文書で結果を知らせる。

10月4日の研修は午前9時30分から午後3時30分まで。施設職員から、かがわ総合リハビリテーションセンターの目的と機能を聞いた後、福祉用具と車いすを実際に使用する。パラスポーツでは車いすバスケットボールとボッチャを体験する。同センターが共催し、一般社団法人IINEが協力する。チラシには過去の参加児童から、自分に合った福祉用具があることを知った、実際に使うことで特徴や操作上の難しさが分かったとの感想が寄せられている。

11月7日も午前9時30分から午後3時30分までで、会場は香川県立香川丸亀支援学校。国際交流員とのクイズや遊びを通じて外国の文化に触れるほか、手話による会話、車いす、車いすバスケットボールを体験する。同校と一般社団法人IINEが協力する。保護者も見学でき、参加希望日は10月4日、11月7日、両日のいずれかを選べる。障害の状態などにより特別な配慮が必要な場合は、申込時に香川県教育委員会事務局人権・同和教育課へ伝えることができる。

JUMPは、「多様性社会に適応する豊かな心の育成事業」として香川県教育委員会が進める参加体験型の人権教育で、2020年度に始まった。県の行政評価によると、2024年度は小学生対象の研修に36人、中高生・教職員対象の研修に44人が参加した。文部科学省の「人権教育の指導方法等の在り方について」は、人権教育で育てる力を知識、価値・態度、技能の側面から捉え、協力的、参加的、体験的な学習を組み合わせる考え方を示している。JUMPは、説明を聞くだけでなく、用具の操作や他者との対話を通して学ぶ構成を取る。

ただし、車いすに乗って操作の難しさを感じるだけでは、障害のある人の日常生活を理解したことにはならない。段差や設備、情報伝達、周囲との対話によって、学校や地域活動への参加条件が変わることまで考える必要がある。障害者差別解消法は、障害のある人から意思が示された場合、過重な負担とならない範囲で社会的障壁を取り除く合理的配慮を行政機関等と事業者に義務付けている。外国文化の学習も、文化の違いを珍しさとして扱う段階にとどめず、言語や文化的背景が異なる人と同じ地域で関係を築く課題へつなげることが学習の核となる。香川県教育委員会は、10月4日と11月7日の体験を、児童が学校生活や地域の環境を見直す機会として実施する。

出典

香川県教育委員会「令和8年度 人権うどん県未来プロジェクト(JUMP)参加者募集」
URL:https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/15175/jump34tirasi.pdf

香川県教育委員会「多様性社会に適応する豊かな心の育成事業 人権うどん県未来プロジェクト(JUMP)」
URL:https://www.pref.kagawa.lg.jp/kenkyoui/dowakyoiku/jinken/houdou/jump.html

文部科学省「人権教育の指導方法等の在り方について[第三次とりまとめ]」
URL:https://www.mext.go.jp/content/20251120-mxt_jidou02-000046006_05.pdf

内閣府「障害者差別解消法」
URL:https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r07hakusho/zenbun/furoku_02.html

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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