長野市子どもの権利相談室開設、オンブズパーソン3人委嘱

この記事のポイント

1.長野市が7月1日、もんぜんぷら座6階に「子どもの権利相談室」を開設した。
2.子どもオンブズパーソン3人に委嘱書を交付し、子ども相談・調査員4人が初期相談を担う。
3.子どもの権利侵害に関する相談を受け、必要に応じて調査や調整、勧告、是正要請を行う。

長野市の子どもの権利相談室

長野市は2026年7月1日、子どもの権利侵害に関わる悩み事や困り事について、第三者の立場で相談を受ける「子どもオンブズパーソン」3人への委嘱書交付式を行った。同じ日、市はもんぜんぷら座(長野市大字南長野新田町1485−1)6階に「子どもの権利相談室」を開設し、相談は7月2日から受け付けている。

相談室では、子どもオンブズパーソンを補佐する「子ども相談・調査員」4人が、子どもや保護者などからの相談に最初に対応する。対象は、18歳未満の子どもで、市内在住、在学、在勤の子どもの権利侵害に関する事項である。在学・在勤の場合は、市内で起きた事案が対象となる。市の案内では、育ち学ぶ施設に在籍する18歳以上の人なども対象に含まれるとしている。

長野市子どもの権利相談室は、権利を侵害された子どもからの相談に応じ、救済を図る公的な第三者機関である子どもオンブズパーソンに相談できる場所として設けられた。必要に応じて、子どもに代わって調査や調整を行い、関係者に勧告や是正を要請する。相談方法は電話、電子メール、手紙、面談。こども専用フリーダイヤルは0120−023−556、大人用ダイヤルは026−219−6820、電子メールは kodomo-kenri@city.nagano.lg.jp

開設翌日の7月2日には、鍋屋田小学校2年生の児童がオープン記念イベントに参加した。児童は相談室内を見学したほか、公衆電話からの相談体験や、ミニワークショップ「みんなの願いを書いて『もんぜんリンゴの木』を実らせよう」などに取り組んだ。市は10日まで、メッセージカード付きの記念品も配布している。

制度の背景には、2025年10月10日に施行された長野市子どもの権利条例がある。市は条例制定にあたり、2024年11月から12月にかけて小学1年生から17歳までの3,000人を対象にアンケート調査を行い、1,405人から回答を得た。未就学児と小学生の保護者約1,240人を対象にした調査では463人が回答している。また、ワークショップには小学生83人、中学生71人、高校生151人が参加し、子どもの権利や生活上の疑問について意見を出し合った。

人権上の論点は、子どもを保護の対象としてだけでなく、意見を持ち、相談し、救済を求める主体として扱う点にある。いじめ、虐待、家庭内の不和、学校や施設での不適切な対応などは、子ども本人が大人に説明しにくい場合がある。行政内部の通常の相談窓口とは別に、第三者性を持つオンブズパーソンが調査や調整に関わる仕組みは、子どもの声を制度の中で受け止めるための実務的な手段だといえる。

相談できる日は平日の月曜日から金曜日までだが、第1水曜日と第3水曜日は休みとなる。土曜日は第1・第3水曜日と同じ週に開設する。相談時間は午前10時から午後6時までで、日曜日、祝休日、年末年始は休みとなる。長野市こども・若者政策課と子どもの権利相談室には、学校、家庭、地域の子どもが相談先を認識できるよう、もんぜんぷら座6階の相談室と専用フリーダイヤルの周知を続けていく役割がある。

出典

長野市「子どもの権利相談室がオープンしました」、長野市「長野市子どもの権利相談室」、長野市「長野市子どもの権利条例」
URL:https://www.city.nagano.nagano.jp/n042000/news/p018706.html

人権ニュース編集部

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