
練馬区子ども家庭支援センターは、体罰や暴言、家庭内暴力の目撃が子どもの身体と心に及ぼす影響を、市ホームページとリーフレットで周知している。ページは2026年2月6日に更新され、体罰が繰り返されると、子どもの心身の成長や脳の発達に深刻な影響が生じる可能性があると説明している。
区は、子どもをどなりつける、暴言で傷つける、けなす、笑いものにする言動のほか、子どもの前で家族や配偶者に暴力を振るうことや夫婦げんかをすることも、子どもの心を傷つける心理的虐待に当たると整理している。体罰の有無だけでなく、子どもが置かれた家庭環境全体を児童虐待防止の対象として捉える内容である。
脳への影響については、福井大学の友田明美教授の研究を紹介している。練馬区のページでは、厳しい体罰などを受けた場合、感情や思考の制御に関わる前頭前野の容積が19.1%減少していたと説明する。言葉の暴力を受けたり、親のけんかや暴力を目撃したりした場合には、視覚野や聴覚野の萎縮、変形がみられたとも記載している。
保護者による「しつけ」であっても、体罰や暴言で子どもの心身を傷つけることは法律で禁止されている。練馬区は別ページ「たたかない・どならない子育てのために」で、子どもの困った行動の背後には、子ども自身の困りごとがある場合があるとし、子どもが考えて行動できるよう支える対応や、保護者自身が疲労や忙しさを振り返ることを挙げている。
相談先として、練馬区は子ども家庭支援センターを案内している。同センターでは、子どもと子育て家庭に関する相談を受け、内容に応じて専門機関やサービスの紹介、調整を行う。子育てがつらい場合や虐待のおそれがある場合は子ども家庭支援センター、夜間・日曜・祝休日は児童相談所虐待対応ダイヤル189番、子どもの生命に関わる緊急時は110番への連絡を示している。
練馬区「体罰などによる子どもの身体と心への影響」
URL:https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/sodan/kodomokateicenter/taibatsu_batsu.html
練馬区「たたかない・どならない子育てのために」
URL:https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/sodan/kodomokateicenter/tatakanai_kosodate.html

