1.広島県廿日市市は12月5日、「ふれあい人権フェスタ2026」をウッドワンさくらぴあ大ホールで開催する。
2.俳優・タレントの副島淳さんが「ちがいを楽しむ」をテーマに講演し、市内児童生徒の人権作品表彰も行われる。
3.参加無料で、手話通訳・要約筆記への対応や託児の案内もあり、幅広い世代が参加できる催しとなる。

副島淳さんが自身の経験を語る
広島県廿日市市は2026年12月5日、「ふれあい人権フェスタ2026」をウッドワンさくらぴあ大ホールで開催する。午前10時から開会し、午前10時5分から11時30分まで俳優・タレントの副島淳さんによる講演を行う。午後1時30分からは市内児童生徒の人権作品表彰を予定している。入場は無料で、講演の事前申し込みを10月26日から12月3日まで受け付ける。
講演テーマは「ちがいを楽しむ」。副島さんは、アメリカ人の父と日本人の母を持ち、日本で生まれ育った自身の経験をもとに、見た目、考え方、育った環境の違いなどについて語る。
市は、子どもや若い世代にも講演を聴いてほしいとしている。人権を難しい制度の問題としてではなく、日常生活にある人間関係や、自分らしさを考える題材として取り上げる。
講師・副島淳さんの経歴
副島淳さんは、学生時代にバスケットボールに打ち込み、大学卒業後はモデルやタレントとして活動してきた。舞台や映画に出演し、2012年4月からはNHK「高校講座」にレギュラー出演。NHK「あさイチ」、テレビ朝日「徹子の部屋」、TBS「世界ふしぎ発見!」などにも出演している。
著書には『いま君のいる場所だけが、世界のすべてじゃない』(潮出版社)がある。
今回の講演では、外見や生育環境の違いに直面した経験だけでなく、バスケットボールや人との出会いが支えになったことも語る予定だという。
講演の主題は、相手との違いをなくすことではなく、違いがあることを前提に、相手を理解しようとする姿勢にある。
日常の中にある偏見と多様性
外見、国籍、家庭環境、文化的背景などの違いは、学校や職場、地域生活のさまざまな場面で意識される。
その際に関係する言葉が「アンコンシャス・バイアス」である。日本語では「無意識の思い込み」とも呼ばれ、本人が自覚していない先入観や固定的なイメージを指す。
例えば、外見から国籍や話せる言葉を決めつけたり、名前や出身地から、その人の性格や生活習慣を推測したりすることがある。こうした思い込みが直ちに法律上の差別に当たるとは限らないが、相手を理解する機会を狭め、不適切な対応につながる場合がある。
副島さんの講演は、こうした身近な経験から、人と人との違いをどのように受け止めるかを考える内容になる。
児童生徒の標語・作文も紹介
午後には、廿日市市人権標語作品と、法務局が関わる全国中学生人権作文コンテストの表彰を行う。
人権標語や作文は、子ども自身が学校生活や地域生活で感じたことを言葉にし、ほかの人に伝える活動である。
大人から人権について教わるだけでなく、児童生徒が自分の経験や考えを表現する点にも特色がある。こども基本法が掲げる、こどもの意見を尊重する考え方とも関係している。
人権教育及び人権啓発の推進に関する法律は、国や地方公共団体が人権教育・啓発の施策を進めるための基本的な枠組みを定めている。廿日市市のフェスタは、講演と児童生徒の作品発表を組み合わせ、市民が人権について学ぶ機会を提供するものとなる。
申込方法と参加時の配慮
講演への申し込みは電話、窓口、市公式LINEで受け付ける。申し込み期間は12月3日まで。座席に余裕がある場合は当日参加も可能で、表彰のみの参加には事前申し込みを必要としない。
手話通訳、要約筆記、車椅子利用などで配慮が必要な場合は、11月26日までに電話またはファクスで申し込む。未就学児を対象とした託児も同日までの事前予約制となっている。
要約筆記とは、話された内容を文字で伝える情報保障の方法である。音声による情報取得が難しい人の講演参加を支える手段の一つとなる。
会場は廿日市市下平良一丁目11番1号のウッドワンさくらぴあ大ホール。駐車場の台数が限られているため、市は公共交通機関の利用を案内している。
副島淳さんの講演と児童生徒の作品表彰を通して、廿日市市は12月5日、市民が多様性と相互理解について考える場を設ける。
廿日市市「ふれあい人権フェスタ2026」
URL:https://www.city.hatsukaichi.hiroshima.jp/soshiki/30/87125.html
アンコンシャス・バイアス
URL:https://jinken-news.com/glossary/unconscious-bias/
人権教育及び人権啓発の推進に関する法律
URL:https://jinken-news.com/glossary/jinken-kyoiku-keihatsu-suishin-hou/
