FC東京戦で暴力団・トクリュウ排除をPR

暴力団排除エコバックの画像

東京都は、警視庁、公益財団法人暴力団追放運動推進都民センター、東京フットボールクラブ株式会社と連携し、FC東京のホームゲームに合わせて「暴力団排除イベント with FC東京」を実施する。対象となるのは、5月6日(水・休)に味の素スタジアムで行われる明治安田J1百年構想リーグ第15節、FC東京対ジェフユナイテッド市原・千葉戦。

試合は午後3時キックオフで、会場内の青赤パーク supported by ジョイポリス・アジパンダ広場南側広場に、午前11時からキックオフまで「暴力団排除」PRブースを設ける。ブースでは、警察車両のパトカーと白バイクの展示、小さな子どもも試着できる白バイク制服のコーナー、室屋成選手の等身大パネル設置、都民の安全安心を推進するマスコットキャラクター「みまもりぃぬ」と警視庁シンボルマスコット「ピーポくん」の登場、先着1000人へのエコバッグ配布などを予定している。また、常盤亨太選手による啓発メッセージ映像を、スタジアムの大型映像機で放映する。

今回のイベントは、暴力団の存在しない「安心して暮らせる東京」の実現に向け、スポーツ観戦の場を活用して都民に暴力団排除の意識を広げる取組である。東京都は、暴力団を「恐れない」「金を出さない」「利用しない」という従来の三ない運動に、「交際しない」を加えた「暴力団追放三ない運動+1」を掲げている。近年は、従来型の暴力団に加え、SNSなどで実行犯を募り、特殊詐欺や強盗などを広域的に行う匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」への警戒も強まっている。FC東京も、今回の試合で東京都、警視庁、暴力団追放運動推進都民センターと協力し、「暴力団・トクリュウ排除」のPRを実施すると案内している。

暴力団排除やトクリュウ対策は、治安政策であると同時に、市民の平穏な生活、青少年の健全育成、事業者の公正な経済活動を守る制度的課題でもある。とくに匿名・流動型犯罪グループは、「高額バイト」「即日支払い」などの言葉で若者を犯罪に巻き込む危険があり、被害者を生むだけでなく、応募した本人が加害行為に関与させられるリスクもある。東京都の暴力団排除ウェブサイトでも、SNSなどを利用して犯罪の実行犯を募集する集団への注意喚起が示されており、困った場合には一人で抱え込まず相談することが重要とされている。相談窓口として、警視庁暴力ホットラインや暴力団追放運動推進都民センター、東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部治安対策課が案内されている。

一方で、暴力団排除の啓発では、犯罪組織との関係を断つことと、過去に関係を持った人の離脱・更生を支援することを切り分けて考える視点も欠かせない。東京都の関連サイトでは、暴力団を離脱したい人への案内や、青少年を暴力団から守るための情報も設けられている。排除の対象は犯罪組織やその資金源であり、家族や周辺者、離脱を望む人への偏見を拡大させるものであってはならない。東京都暴力団排除条例の趣旨を社会に浸透させるうえでも、啓発は単なる威圧的な呼びかけではなく、子どもや若者にも理解しやすい形で、犯罪に近づかない、巻き込まれたら相談する、地域で孤立を防ぐという実践的な内容にしていく必要がある。

プロスポーツの試合会場は、子ども連れの家族、若者、地域住民、企業関係者などが一堂に集まる公共性の高い場である。そこで暴力団・トクリュウ排除を呼びかけることは、普段は行政情報に接しにくい層にも防犯意識を届ける効果がある。社会から犯罪組織の影響を遠ざけることは、市民の自由で安全な生活を守る基盤であり、子どもや若者を犯罪利用から守る人権上の課題でもある。今回のイベントは、スポーツと行政、警察、民間団体が連携し、安心して暮らせる地域社会をつくるための啓発機会となる。

出典

東京都、FC東京、東京都生活文化スポーツ局
URL:https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/04/2026042211

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