1.CINGAが、主任児童委員・民生児童委員向けに外国人住民への対応力向上講座を開く。
2.開催日は2026年7月10日で、Zoomによるオンライン配信、参加費無料、定員20人。
3.外国ルーツの子どもを地域で支えるため、経験者の話と参加者同士の対話を組み合わせる。

特定非営利活動法人国際活動市民中心CINGAは、2026年7月10日、主任児童委員・民生児童委員向けの「外国人住民への対応力向上講座」をオンラインで開く。時間は18時30分から20時までで、Zoomによる配信形式。参加費は無料、定員は20人とされている。テーマは「初めてから始める はじめの一歩 私の経験を物語る」。外国ルーツの子どもたちが地域で安心して暮らすため、地域の見守り役に何ができるのかを考える内容となる。
講座では、外国ルーツの子どもたちとの関わりについて「何から始めればよいのか分からない」状態から活動を始め、実践を重ねてきた元主任児童委員をスピーカーに迎える。活動を始めたきっかけ、実際に経験したこと、活動の中で感じたことを聞いたうえで、参加者同士が対話し、自分にできる一歩を考える構成である。単なる制度説明ではなく、地域で出会った子どもや家庭にどう声をかけ、どの支援につなぐかという現場寄りの研修といえる。
民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、地域で住民の相談に応じ、必要な援助を行う立場にある。民生委員は児童委員を兼ねており、児童委員は地域の子どもたちの見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援を担う。主任児童委員は、児童に関する事項を専門的に担当する委員として、児童福祉に関する機関との連携や区域担当児童委員への援助・協力を行う。
外国ルーツの子どもをめぐる課題は、国籍や在留資格だけでは捉えきれない。家庭内で使う言語、保護者の日本語理解、学校からの通知の読み取り、進学や医療、福祉制度へのアクセスなどが重なり、子ども本人が困りごとを説明しにくい場合もある。地域の民生児童委員が最初に接点を持つ場面では、問題を「家庭の努力不足」と見なさず、言葉、制度理解、孤立の有無を確認し、学校、自治体窓口、社会福祉協議会、専門相談につなぐ判断が要る。
人権上の論点は、外国ルーツの子どもを「支援対象」として固定せず、生活、教育、相談につながる権利を地域でどう支えるかにある。子ども本人が日本語を話せても、保護者が制度や学校文化を十分に理解できなければ、必要な支援に届かないことがある。逆に、本人が日本語で周囲に合わせているため、学習や進路、家庭内通訳の負担が見えにくくなることもある。主任児童委員・民生児童委員の役割は、問題を抱え込むことではなく、早い段階で異変に気づき、適切な機関へ橋渡しすることにある。
CINGAは、外国人相談、地域日本語教育、行政施策の仕組みづくりなどに関わる専門家が参加する団体で、自治体や社会福祉協議会向けの研修実績も持つ。7月10日の講座は、外国人住民への対応を特別な専門職だけに委ねるのではなく、主任児童委員・民生児童委員が地域の立場から関わる方法を考える場として実施される。
CINGA「7/10(金)|主任児童委員・民生児童委員向け 外国人住民への対応力向上講座のご案内」
URL:https://www.cinga.or.jp/9626/
参考 厚生労働省「民生委員・児童委員について」
URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/minseiiin/index.html

