1.小学5年生以上29歳以下のこども・若者30人を募集し、9月から11月まで全4回のワークショップを開く。
2.カードゲームやグループ活動を通じてこどもの権利を学び、最終回の「浜松市こどもの権利フォーラム」で意見を発表する。
3.浜松市が検討する「こどもの権利条例」と、参加者から出た意見をどう接続するかが事業を検証する要点となる。

浜松市は7月28日、市内の小学5年生以上29歳以下を対象とする「浜松市こどもの権利ワークショップ2026」の参加者募集を始めた。市内在住・通学・通勤者から30人を募り、応募多数の場合は抽選とする。参加費は無料で、締め切りは8月16日。参加条件は、9月13日、10月4日、10月25日、11月15日の全4回に出席できることである。
第1回から第3回までは、中央区船越町のアイミティ浜松で開く。カードゲームを通じてこどもの権利を学び、権利を学校や地域に広める方法をグループで考え、発表の準備を進める。第4回は可美公園総合センターで開く「浜松市こどもの権利フォーラム」に登壇する。運営は一般社団法人こどもアドボカシーセンター浜松が受託し、ファシリテーターが進行を支える。参加者には1回につき1,000円分のクオカードを渡す。
浜松市は2025年度から2029年度までの「浜松市こども計画」で、子どもの権利条約の4原則である差別の禁止、こどもの最善の利益、生命・生存・発達に対する権利、こどもの意見の尊重に基づいて施策を進めるとしている。市は「浜松市こどもの権利に関する条例検討委員会」も設置し、2026年5月29日の第7回会合では条例素案を審議した。今回のワークショップは、条例の検討が具体化する時期に、こども・若者が権利を学び、自ら発信する場を設ける取組となる。
こども基本法第11条は、国と地方公共団体に対し、こども施策の策定、実施、評価で、対象となるこどもや関係者の意見を反映させるための措置を講じるよう定める。意見を聴く機会を設けるだけでなく、受け取った意見を誰が検討し、採用しなかった場合を含めてどう説明するかまでが意見反映の過程に含まれる。今回の募集資料には、11月15日の発表内容を条例や市の施策へどのように接続するかは記されていない。
2025年11月30日に開かれた前年度の「浜松市こどもの権利フォーラム」には119人が来場し、ワークショップ参加者が発表とパネル討論を行った。参加者からは、大人が意見に耳を傾けたことへの評価とともに、言葉で伝えにくいこどもの声をどう聴くかという問題も示された。今年度は小学5年生から29歳までを一つの枠で募集し、4回すべてへの参加を条件とする。浜松市こども若者政策課が、年齢や生活状況の違いを踏まえて発言機会を確保し、フォーラムで出た意見への対応を後日示せるかが、条例検討と参加型事業を結ぶ基準となる。
浜松市「浜松市こどもの権利ワークショップについて」 URL:https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/shise/koho/koho/hodohappyo/2026/7/2808.html
参考 浜松市「浜松市こどもの権利に関する条例検討委員会」 URL:https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/katei/kenri/kentouiinnkai.html
参考 浜松市「令和7年度 浜松市こどもの権利フォーラム開催報告書」 URL:https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/documents/169804/01_fr_houkokusho.pdf
参考 こども家庭庁「こども施策の策定等へのこどもの意見の反映について」 URL:https://www.cfa.go.jp/laws/kodomo-kihon-iken

