防府市人権学習市民セミナー、視覚障害など4講座

この記事のポイント

1.防府市が8月から11月にかけ、異なる人権課題を扱う市民セミナーを4回開催する。
2.視覚障害、医療・介護の意思決定、多文化共生、部落差別を各回のテーマとする。
3.参加無料、申込不要で、要約筆記と手話通訳を用意する。

令和8年度防府市人権学習市民セミナー

防府市教育委員会と防府市人権学習推進市民会議は、2026年8月28日から11月16日まで、「防府市人権学習市民セミナー」を計4回開催する。会場は防府市創業・交流センター(デザインプラザHOFU)2階多目的ホールで、各回とも午後1時30分から3時まで。参加費は無料で、事前申込みを必要とせず、要約筆記と手話通訳を用意する。

第1回は8月28日。岡藤みゆきさんと盲導犬のテルが、「知って欲しい私たちのこと 視覚障害を生きる。私と盲導犬との出会いと絆」と題して講演する。視覚障害のある本人の経験を通じ、盲導犬との生活や外出、周囲との関係を伝える内容となる。第2回は9月29日で、医療法人新生会いしいケア・クリニックの原田唯成院長が、「インフォームド・コンセントと医療・介護現場での意思決定支援について」を解説する。

10月29日の第3回は外国人問題を取り上げる。山口グローバル大使のマイケル・シドニーさんが、「『当たり前』の枠を外して見えてくるもの~互いを認め合い、多文化共生のための『心の通訳』~」をテーマに話す。11月16日の第4回は部落差別(同和問題)がテーマで、企画集団「とんがった丸」の石丸義臣代表が、部落差別を含む現代社会の諸課題を扱う。

四つの講座は、障害、医療、外国人、部落差別という異なる領域を扱う。ただし、共通するのは、本人の意思や経験を周囲の側がどのように受け止め、生活上の選択や社会参加を妨げる障壁を減らすかという課題である。視覚障害の講演は当事者の生活経験を起点とし、医療・介護の講演は説明を受けるだけでなく、自らの希望を意思決定へ反映させる過程を扱う。多文化共生と部落差別の講座は、地域で多数派の基準や固定観念が排除につながる仕組みを考える機会となる。

防府市は2026年4月、総合的な人権施策の方向を示す「防府市人権推進指針」を策定し、市民、事業者、教育関係者との協働によって人権教育と啓発を進める方針を示した。今回の市民セミナーでは、入場時の情報保障として要約筆記と手話通訳を設け、申込手続を不要としている。会場の駐車場は70台分で、満車時には、ゆめタウン防府立体駐車場の5階または屋上も利用できる。防府市教育委員会は、8月28日の視覚障害を扱う講演を皮切りに、11月16日まで4分野の学習機会を提供する。

出典

防府市「令和8年度防府市人権学習市民セミナーを開催します」
URL:https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/39/r8shiminsemina00.html

防府市「令和8年度防府市人権学習市民セミナー(年間)のご案内」
URL:https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/uploaded/life/204808_372832_misc.pdf

防府市「防府市人権推進指針」
URL:https://www.city.hofu.yamaguchi.jp/soshiki/20/jinkensuisinsisin.html

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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