新居浜市、DVと児童虐待を一体啓発 面前DVも心理的虐待

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この記事のポイント

1.新居浜市は10月25日、「気持ちの通じないパートナーとの付き合い方」をテーマにDV・児童虐待防止啓発講演会を開催する。
2.市は11月にパープルリボンとオレンジリボンの両キャンペーンを展開し、DVと児童虐待を関連する家庭内の問題として啓発する。
3.子どもの前で配偶者に暴力を振るう「面前DV」は児童虐待防止法上の心理的虐待に当たり、DV被害者支援と子どもの安全確認を連携して行う必要がある。

新居浜市のDV・児童虐待防止啓発講演会

新居浜市は2026年10月25日午後2時から3時30分まで、ウイメンズプラザでDV・児童虐待防止啓発講演会「気持ちの通じないパートナーとの付き合い方」を開催する。講師はウィメンズカウンセリング松山の清野初美氏。定員40人、参加無料で、託児希望も受け付ける。市は11月1日から30日まで、DV防止のパープルリボンと児童虐待防止のオレンジリボンを組み合わせた啓発活動を展開する。

DVと児童虐待は別制度だが家庭内で重なる

DV被害と児童虐待は対象者も根拠法も同じではない。しかし、家庭内で両方が重なる場合がある。こども家庭庁の「こども虐待対応の手引き」は、子どもの目の前で配偶者に暴力を振るう、いわゆる「面前DV」を心理的虐待に当たると明記する。子どもが直接暴力を受けていなくても、家庭内で暴力を目撃すること自体が子どもの安全や心理状態に影響するためである。

このため、配偶者への暴力だけを止めれば子どもの問題も解消したとみなすことはできない。反対に、児童虐待への対応だけを進め、DV被害者である保護者の安全を確保しなければ家庭全体の危険を取り除けない場合がある。DV支援機関と児童相談所などの連携が制度上必要となる理由はここにある。

新居浜市は2013年から専門相談センターを運営

新居浜市は2013年8月1日に「新居浜市配偶者暴力相談支援センター」を開設している。同センターはDV相談だけでなく、支援情報の提供、安全確保や一時保護、自立に向けた情報提供・援助まで扱う。相談は無料で、秘密厳守、匿名でも利用でき、平日の受付は午前8時30分から午後5時15分、相談時間は午後1時から5時としている。

10月25日の講演会は、DVや児童虐待の問題を知る入口であり、危険が生じている家庭の対応そのものではない。暴力がある場合には、当事者同士で関係改善を試みることより、安全確保や専門相談を優先する必要があるケースもある。新居浜市がパープルリボン・オレンジリボンの啓発と、2013年から運営する配偶者暴力相談支援センター、児童虐待関係機関をどう結び付けて案内するかが、2026年度の啓発事業をみる具体的なポイントとなる。

出典

新居浜市「DV・児童虐待防止啓発講演会の開催について」
URL: https://www.city.niihama.lg.jp/soshiki/haiguusha/purpleorange08kouenkai.html

新居浜市「新居浜市配偶者暴力相談支援センターについて」
URL: https://www.city.niihama.lg.jp/soshiki/haiguusha/haibou.html

こども家庭庁「こども虐待対応の手引き」
URL: https://www.cfa.go.jp/policies/jidougyakutai

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人権ニュース編集部

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