1.京都市は9月23日、市役所前広場で手話の日啓発イベント「しゅわっ都Day」を開催する。
2.2016年施行の京都市手話言語条例が制定10年を迎え、ステージ、手話体験、演劇などを通じて手話を使う機会を設ける。
3.2025年には国の手話施策推進法も施行されており、自治体施策は「手話を知る」段階から、実際に手話で生活できる環境整備へ進んでいる。

京都市は2026年9月23日、市役所前広場で「しゅわっ都Day~おいでやす、手話の広場へ~」を開催する。2016年4月に施行された「京都市手話言語がつなぐ心豊かな共生社会を目指す条例」の制定10年に合わせた参加型イベントで、午後3時から若木寮の和太鼓や放課後等デイサービス「にじ」の発表、「目で聴くテレビ」の手話キャスター村上信次氏・大季氏によるトーク、条例制定10年のセレモニーなどを行う。午後5時からは手話劇団「箱!」の演劇、5時45分から市役所のブルーライトアップを予定する。
会場には京都市聴覚障害者協会による手話体験、京都手話通訳問題研究会市内班による通訳体験、京都聴覚言語障害者福祉協会の手話による絵本読み聞かせ、立命館大学手話サークル「歩む会」、京都市中途失聴・難聴者協会などのブースも設ける。京都府立聾学校の生徒は、49チームが参加した予選を突破した全国高校生手話パフォーマンス甲子園への壮行会に登場する。手話を「見てもらう」だけでなく、来場者自身が使い、ろう者などとコミュニケーションする設計になっている。
京都市の手話言語条例は2016年3月25日に市会議員全員の提案で可決され、4月1日に施行された。「手話は言語」との考え方を基礎に、手話への理解・普及と自由なコミュニケーションが保障される社会を掲げている。現在は2025年度から2029年度までの第3期推進方針の期間にあり、10周年は条例制定そのものを祝うだけでなく、これまでの施策を検証する節目でもある。
国でも2025年6月に「手話に関する施策の推進に関する法律」が施行され、9月23日を「手話の日」と定めた。法律は手話の習得機会、使用しやすい環境、手話文化の保存・継承などを国・自治体の施策として扱う。京都市では条例制定から10年が経過しているため、今後の基準はイベント参加者数だけではない。区役所、医療、防災、教育、文化活動などで、手話を使う人が必要な場面で手話を選択できるかが条例の実効性を示す。「しゅわっ都Day」は、京都市がこの10年間の啓発を日常の言語アクセスへどう接続するかを市民と共有する機会となる。
京都市「各種市民向け講座のご案内・イベント情報」
URL:https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000215463.html
出典 京都市「京都市手話言語がつなぐ心豊かな共生社会を目指す条例」
URL:https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000213721.html
出典 内閣府「手話に関する施策の推進」
URL: https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/jsl.html
障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法
URL: https://jinken-news.com/glossary/shogaisha-joho-accessibility-communication-ho/
障害者権利条約
URL: https://jinken-news.com/glossary/shogaisha-kenri-joyaku/
