1.川崎市は11月16日、川崎市立住吉中学校で拉致問題をテーマとした「Kawasaki Youth Meeting」を開催する。
2.拉致被害者・横田めぐみさんの弟である横田拓也さんが講演し、中学生サミットの川崎市代表も発表する。
3.市民は無料のインターネット配信で視聴でき、拉致問題を身近な人の権利や家族の問題として考える機会となる。

中学生に向けて横田拓也さんが講演
川崎市は2026年11月16日、川崎市立住吉中学校で「Kawasaki Youth Meeting(カワサキ・ユース・ミーティング)~拉致問題をきっかけに人権を考える~」を開催する。午後1時30分から3時20分まで、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの弟、横田拓也さんが中学生に向けて講演する。会場の様子は市内中学校3校にもインターネットで同時配信され、市民も講演部分などを視聴できる。
講演の副題は「ある日突然、あなたのクラス・家族から1人いなくなったら」。
拉致問題を歴史上の出来事や外交上の問題としてだけではなく、家族や友人が突然いなくなることを想像するところから考える構成となっている。
横田めぐみさんの拉致問題とは
横田めぐみさんは1977年11月15日、新潟市で学校から帰宅する途中、13歳で北朝鮮に拉致された。
この事件は、日本政府が認定する北朝鮮による日本人拉致事案の一つである。拉致は、本人の意思に反して自由を奪い、家族や生活の場から引き離す行為であり、身体の自由や家族生活に関わる重大な人権侵害である。
横田拓也さんは、めぐみさんの弟として拉致問題に関わる活動を続けている。今回の講演では、被害者家族の立場から直接話を聴くことができる。
川崎市は、拉致被害者の一日も早い帰国の実現を願うとともに、若い世代の関心を高めることを開催目的に掲げている。
拉致問題を扱う法律と国の取組
日本では2006年に「拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律」が成立した。
この法律は、北朝鮮当局による拉致問題などへの対処について、国や地方公共団体の責務、国民の理解を深めるための啓発などを定めている。
毎年12月10日から16日までは「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」とされ、拉致問題を含む北朝鮮当局による人権侵害について理解を深める取組が行われている。
拉致問題には、被害者本人の自由や尊厳だけでなく、家族が長期間にわたり離れて暮らすことを余儀なくされる問題もある。家族との関係を維持することや、故郷に帰ることができない状況を考えるとき、拉致問題が人権課題である理由が具体的になる。
中学生サミットの川崎市代表も発表
当日は横田拓也さんの講演に加え、「拉致問題に関する中学生サミット」に参加した川崎市代表の発表も予定されている。
同サミットは、政府拉致問題対策本部が若年層への広報・啓発の一環として実施している事業である。中学生が拉致問題について学び、自分たちの言葉で考えを伝える機会となっている。
今回の催しでは、家族の経験を伝える講演と、中学生自身による発表を組み合わせる。生徒が説明を聴くだけでなく、同世代の考えに接する機会を設けている点に特徴がある。
市民はオンラインで無料視聴
催しは川崎市と川崎市教育委員会が主催し、あさがおの会、川崎人権啓発活動地域ネットワーク協議会が共催する。
一般市民は会場ではなく、インターネット配信を通して参加する方式となる。主催者挨拶と横田拓也さんの講演について、ライブ配信とオンデマンド配信を実施する予定だ。
視聴は無料で事前申し込みも不要。字幕または手話通訳にも対応する。配信URLは、川崎市のイベント案内ページに後日掲載する。
川崎市は、住吉中学校での講演とオンライン配信を通して、学校に通う中学生だけでなく、市民にも拉致問題について学ぶ機会を提供する。
川崎市「Kawasaki Youth Meeting ~拉致問題をきっかけに人権を考える~」
URL:https://www.city.kawasaki.jp/templates/prs/250/0000190364.html
川崎市「Kawasaki Youth Meeting報道発表資料」
URL:https://www.city.kawasaki.jp/templates/prs/cmsfiles/contents/0000190/190364/houdouhaltupyousiryou.pdf
川崎市「Kawasaki Youth Meetingイベント案内」
URL:https://www.city.kawasaki.jp/250/page/0000189536.html
拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害問題対処法
URL:https://jinken-news.com/glossary/rachi-mondai-kita-chosen-jinken-shingai-taishoho/
