
世界の子どもを児童労働から守る活動に取り組むNGO「ACE」は、2026年4月30日に日本評論社から刊行される学術書『ビジネスと人権―国際人権からみた規範の形成・実施のダイナミズム』の出版を受け、関連イベントの開催報告を公表した。これによると、この書籍は国際社会、国内社会、当事者という三つの視点から「ビジネスと人権」を多角的に検討した内容で、ACE代表の岩附由香氏も第Ⅳ部の一章を執筆し、子どもの権利と児童労働への取り組みを論じている。
刊行に先立ち、2026年2月20日には一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)とACEの共催で、出版記念イベント「ビジネスと人権~政府・企業・ステークホルダーにとっての実効性~」がハイブリッド形式で開かれた。イベントでは各執筆者が担当章の概要を紹介しつつ、それぞれの分野における課題や今後の視点を共有したという。
ACEによると、岩附氏が子どもの保護の観点から日本版DBSなど政府の主要施策の課題と実効性向上の必要性に触れたほか、企業が人権擁護の担い手として主体的に動く変化が生じつつあると指摘したと紹介している。近年は企業に人権デューデリジェンスを求める国際的潮流が強まっており、国内でも「ビジネスと人権」が政策、企業実務、NPO活動を横断する論点となっている。今回の刊行とイベントは、企業活動に人権の視点を組み込む議論を学術と実務の双方から深める契機となりそうだ。
出典
世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)
URL:https://acejapan.org/info/2026/04/355937

