1.非鉄金属商社のアルコニックスが、EcoVadisのサステナビリティ評価で初の「コミットメント」バッジを取得した。
2.総合スコアは2023年3月期の31点から2026年3月期の51点へ上昇し、4分野すべてで改善した。
3.主要サプライヤーへのデューデリジェンスが評価されたが、バッジは人権侵害が存在しないことを証明する制度ではない。

アルコニックス株式会社は2026年6月19日、フランスに本社を置くEcoVadis社のサステナビリティ評価で「コミットメント」バッジを取得したと公表した。アルコニックスグループとして初の取得となる。同社は東京都千代田区に本社を置き、アルミ、銅、レアメタル、レアアースなどの輸出入・国内販売と、金属加工・製造事業を展開している。代表取締役社長執行役員CEOは手代木洋氏。
EcoVadisは、「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な調達」の4分野について、企業の方針、実施措置、情報開示などを評価する。スコアは100点満点で、コミットメントバッジの基準は45点以上。アルコニックスの総合スコアは、2023年3月期の31点から、2024年3月期39点、2025年3月期44点、2026年3月期51点へ推移し、3年間で20点上昇した。今回は4分野すべてで得点を伸ばし、主要サプライヤーへのデューデリジェンスなど、責任ある調達を強化したことが「持続可能な調達」の改善につながったと説明している。
コミットメントバッジは、上位35%以内を示すブロンズ、上位15%以内のシルバーなどの「メダル」とは異なる。EcoVadisによると、評価スコアは審査時点におけるサステナビリティ管理体制の質を表し、バッジの有効期間は12か月である。したがって、51点という結果は体制整備の進展を示す一方、個々の鉱物やすべての取引先について、人権侵害や環境被害が存在しないことを認証するものではない。
アルコニックスグループは、2025年9月に人権方針を改定した。国際人権章典、ILOの基本原則、国連グローバル・コンパクト、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」への支持を掲げ、児童労働・強制労働の禁止、差別の防止、責任ある原材料・鉱物調達、結社の自由と団体交渉権の尊重を明記している。事業や取引関係を通じた負の影響を特定・評価し、防止・軽減するとともに、問題が判明した場合には是正・救済へ取り組む方針も示した。
経済産業省のガイドラインも、人権デュー・ディリジェンスを、負の影響の特定・評価、防止・軽減、実効性評価、情報開示を繰り返す継続的な過程と説明している。制度を導入しただけで人権侵害がないと保証されるわけではなく、影響を受ける労働者や地域住民などとの対話も判断材料になる。アルコニックスが今後、主要サプライヤーの調査範囲、把握したリスク、是正・救済の進捗を定期報告に盛り込むことで、EcoVadis総合51点の具体的な内実を確認できる。
アルコニックス株式会社「アルコニックス、EcoVadisのサステナビリティ評価で『コミットメント』バッジを獲得」
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000061.000036770.html
EcoVadis「EcoVadisメダルとEcoVadisバッジについて」
URL:https://support.ecovadis.com/hc/ja/articles/210460227
アルコニックス株式会社「行動規範・各種方針」
URL:https://www.alconix.com/company/statement/
経済産業省「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」
URL:https://www.meti.go.jp/policy/economy/business-jinken/guidelines/guidelines.pdf

