
世界の子どもを児童労働から守るNGO・ACEは、古本買取の仕組みを通じて寄付ができる「チャリボン」で、ゴールデンウィーク期間中の買取金額アップキャンペーンを実施していると案内している。キャンペーンでは、寄付金550円上乗せのクーポンコード「26CHGWP45」または査定金額10%アップのクーポンコード「26CHGWR42」のいずれかを選び、申込みフォームに入力する。期間は2026年5月6日まで。読み終えた本を子どもたちの支援につなげる取組として、連休中の利用を呼びかけている。
チャリボンは、株式会社バリューブックスが運営する古本寄付の仕組みである。利用者が本を送ると、その本をそのまま寄贈するのではなく、買取査定額をNPO、NGO、大学などの活動支援に充てる仕組みとなっている。寄付者にとっては、家庭や職場で読み終えた本を整理する行為が、国際協力や福祉、教育、人権擁護の活動資金につながる点に特徴がある。ACEの専用ページも設けられており、支援先としてACEを選ぶことで、同団体の児童労働撤廃に向けた活動を支援できる。
この取組の人権上の意味は、寄付の入口を広げる点にある。児童労働の問題は、貧困、教育機会の喪失、家族の生活基盤、農産物や衣料品などの国際的なサプライチェーンと結び付いている。一方で、一般市民が日常生活の中で直接関与しにくい課題でもある。チャリボンのような仕組みは、金銭寄付に心理的なハードルを感じる人でも、本の整理を通じて参加できるため、国際的な子どもの権利課題を身近な行動へ接続する役割を持つ。
企業や学校、地方公共団体にとっても、古本寄付は比較的導入しやすい社会貢献活動である。職場や学校で不要になった書籍を集め、支援先を選んで寄付する取組は、SDGs、子どもの権利、フェアトレード、ビジネスと人権を学ぶ教材にもなり得る。単なる物品整理やリサイクルではなく、なぜ児童労働が生じるのか、消費や調達が海外の子どもたちの生活にどう関係するのかを考える機会として位置付ければ、啓発効果も高まる。
児童労働の撤廃には、現地支援、教育機会の確保、企業の人権デュー・ディリジェンス、消費者の理解が重層的に求められる。ACEの今回の案内は、期間限定キャンペーンの周知であると同時に、家庭にある本を社会課題への支援に変える参加型寄付の呼びかけでもある。支援の継続性を高めるためには、寄付額の多寡だけでなく、寄付者が児童労働の背景を知り、自らの消費や企業活動との関係を考えることが重要となる。
認定NPO法人ACE
URL:https://acejapan.org/info/2026/04/355982

