江東区、人権学習講座を開催 ハラスメント対策とSDGsを学ぶ

JICA地球ひろばの写真

江東区は、すべての人の人権が尊重される社会の実現に向け、2026年度の「人権学習講座」6月・7月講座を開催する。6月講座では職場や地域、家庭でも起こり得るハラスメントの予防と対策を、7月講座ではJICAの取組を通じてSDGsと人権の関係を学ぶ。区は1995年から人権学習講座を継続しており、被害当事者や支援者等の話を通じて、人権課題を身近な問題として捉え、行動につなげる機会として位置付けている。

6月講座は「まさかこれもハラスメント!!弁護士と学ぶ効果的な予防と対策」と題し、2026年6月25日午後7時から8時30分まで、男女共同参画推進センター3階第1・2研修室で開催する。講師は弁護士の江上千惠子さん。ハラスメントは、職場の上下関係だけでなく、地域活動、学校、家庭、窓口対応など、さまざまな場面で生じ得る人権侵害である。法的な考え方を踏まえて、どのような言動が相手の尊厳を傷つけるのか、予防や対応には何が必要かを学ぶ機会となる。

7月講座は「誰一人取り残さない~JICAの取組みから学ぶSDGsと人権~」をテーマに、2026年7月3日午後2時から4時まで、JICA地球ひろばで行われる。内容はJICA地球ひろばの見学とJICA海外協力隊の体験談で、国際協力の現場から人権や持続可能な開発を考える構成となっている。SDGsの「誰一人取り残さない」という理念は、貧困、教育、ジェンダー、障害、外国人、紛争や災害など、国内外の人権課題と深く関わる。地域の人権学習として国際協力を扱うことは、日常生活の課題と世界の不平等を結び付けて理解する意味を持つ。

対象は江東区内に在住、在勤、在学の人で、定員は6月講座が30人、7月講座が20人。いずれも申込順で、費用は無料。申込みは電子申請のほか、電話、ファクスでも受け付ける。申込みは5月25日午前8時30分から可能で、申込期限は6月講座が6月24日、7月講座が6月18日まで。ただし、定員に達し次第締め切る。6月講座では、満1歳6か月から就学前までの幼児を対象とした一時保育と、手話通訳にも対応する。保育は6月9日まで、手話通訳は6月10日までの予約が必要である。

人権啓発講座は、単に知識を得る場ではなく、参加者が自分の言動、職場や地域の慣行、制度や支援のあり方を見直す入口となる。ハラスメント対策では、問題が起きてからの対応だけでなく、相談しやすい環境づくりや、被害を軽視しない組織文化が問われる。SDGsと人権の学習では、国際協力を遠い世界の話にせず、外国人住民との共生、教育機会、貧困、ジェンダー平等など、地域社会の課題と重ねて考える視点が必要になる。江東区の講座は、市民が人権を抽象的な理念ではなく、日常の判断や行動に関わる問題として学ぶ機会となる。

タイトルとURLをコピーしました