1.JPCが、IPC公認教材「I’mPOSSIBLE」日本版のアニメーション教材第三弾について、内容と活用方法を紹介した。
2.競技用具やルール、学校生活、まちのバリアフリーを題材に、誰もが参加できる方法を児童・生徒が考える。
3.教材は無料で、小学生版と中学生・高校生版を用意。累計ダウンロード数は2026年5月末時点で21万件に達した。
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公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)は6月24日、国際パラリンピック委員会(IPC)公認教材「I’mPOSSIBLE」日本版のアニメーション教材第三弾について、内容と活用方法を紹介した。教材のテーマは「パラリンピックってなんだろう?」で、小学生版と中学生・高校生版を用意する。第三弾自体は3月24日に公式サイトで公開され、無料で利用できる。
小学生版は、ボッチャやブラインドフットボールの用具、ルール、支援の工夫に着目し、「どうすればみんなが一緒に参加できるか」をグループで考える。学校生活の題材には「そうじの時間」を取り上げ、異なる特性のある友達と活動する方法を検討する。「協力する」「やり方を変える」「決めつけず本人に聞く」という手順を通じ、参加できない原因を個人の能力だけに帰さない構成となっている。
中学生・高校生版は、パラリンピックの歴史や価値に加え、バリアフリー化が進む町を題材に、設備と利用者との対話を組み合わせた環境改善を扱う。追加映像には、パリ2024大会柔道金メダリストの瀬戸勇次郎選手、東京2020大会水泳金メダリストの山口尚秀選手、義足エンジニアの遠藤謙氏らが登場する。競技者だけでなく、技術で支える側の仕事も示し、参加を可能にする条件を複数の立場から考えさせる。
人権上の論点は、障害のある人の参加を本人の努力や周囲の善意だけに委ねず、用具、ルール、施設、情報、コミュニケーションを調整する課題として捉える点にある。この構成は、社会側の障壁を取り除く障害者権利条約の理念や、合理的配慮の考え方とも接点を持つ。ただし、パラアスリートの活躍を称賛するだけでは、学校や地域に残る参加上の障壁を検討したことにはならない。教材で示された工夫を、教室、清掃、移動、行事などの日常場面へ置き換える授業設計が必要になる。
教材は小学生版が45分、中学生・高校生版が50分を想定し、指導案やワークシートも公開する。総合的な学習・探究の時間、道徳、社会、公民、家庭、体育・保健体育、特別活動などで利用でき、累計ダウンロード数は2026年5月末時点で21万件に達した。スポーツ庁も4月30日付の事務連絡で、小学校、中学校、高校、特別支援学校などへの周知を依頼している。各校がJPCの第三弾を、競技紹介ではなく、参加を妨げる環境と改善方法を話し合う教材として使えるかが実践上の分岐点となる。
日本パラリンピック委員会「国際パラリンピック委員会公認教材『I’mPOSSIBLE』日本版、アニメーション教材の第三弾を公開」
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000127470.html
参考 日本パラリンピック委員会「『I’mPOSSIBLE』日本版アニメーション教材 第三弾『パラリンピックってなんだろう?』を公開」
URL:https://www.parasports.or.jp/paralympic/news/detail/20260324_006444.html
参考 「I’mPOSSIBLE」日本版公式サイト
URL:https://iam-possible.online/
参考 スポーツ庁「国際パラリンピック委員会公認教材『I’mPOSSIBLE』日本版の新教材の周知について」
URL:https://iam-possible.online/news/img/release_20260508-01.pdf

