栃木県、犯罪被害者等支援パネル展 県内12カ所巡回

この記事のポイント

1.栃木県が2026年6月22日から県内12市町で犯罪被害者等支援巡回パネル展を開催する。
2.周囲の言動やインターネット上の誹謗中傷などによる「二次的被害」の防止も伝える。
3.被害者支援センターとちぎは、無料相談やカウンセリング、病院・行政機関への付き添いを行っている。

栃木県のサムネイル

栃木県は2026年6月22日から2027年2月5日まで、犯罪被害者や家族、遺族の置かれた状況と支援の必要性を伝える「犯罪被害者等支援巡回パネル展」を県内12カ所で開く。初回は日光市のイオン今市店2階で6月22~26日、最終回は茂木町のふみの森もてぎで2月2~5日。栃木県、公益社団法人被害者支援センターとちぎ、各開催市町が主催する。県は2011年から同展を続けており、2026年度は市役所、町役場、図書館、商業施設を会場とする。

会期は各会場でおおむね4~5日間。6月から10月まで9会場、2027年1月から2月まで3会場を巡回する。設置と撤去は原則として初日と最終日の午前10時ごろを予定しているため、観覧時間は各施設の開館時間と併せて確認する必要がある。

開催予定

1.6月22~26日 日光市・イオン今市店2階中央公民館
2.6月29日~7月3日 真岡市・真岡市役所1階ロビー
3.7月14~17日 高根沢町・高根沢町図書館中央館
4.7月27~31日 上三川町・上三川町役場町民ホール
5.8月3~7日 大田原市・大田原市役所8階展望室
6.8月31日~9月4日 塩谷町・塩谷町役場町民スペース
7.9月7~11日 市貝町・市貝町役場多目的ホール
8.9月28日~10月2日 栃木市・栃木市役所1階市民スペース
9.10月19~23日 矢板市・矢板市役所市民室
10.2027年1月19~22日 宇都宮市・宇都宮南図書館
11.2027年1月25~29日 小山市・小山市役所1階多目的スペース
12.2027年2月2~5日 茂木町・ふみの森もてぎ

犯罪被害は、生命、身体、財産への直接的な侵害だけでは終わらない。栃木県犯罪被害者等支援条例は、周囲の無理解や配慮を欠く言動、インターネット上の誹謗中傷、報道機関による過剰な取材などによって生じる精神的苦痛、身体の不調、私生活の平穏の侵害、経済的損失を「二次的被害」と定義する。県の第4次犯罪被害者等支援基本計画も、二次的被害と再被害の防止を施策の柱に据え、県民への広報・啓発や支援者向け研修を進めるとしている。巡回展は、被害者への同情を促すだけでなく、周囲の言葉や職場、学校、地域での対応が回復を妨げることを具体的に知る場となる。

県は、犯罪被害者等支援コーディネーターを置き、県、警察、市町、被害者支援センターとちぎなどが支援調整会議を開いて支援計画を作るワンストップサービスも実施している。医療、生活、経済、住居、就労など複数の問題を一つの窓口で把握し、手続きの重複や負担を減らしながら中長期の支援につなぐ仕組みだ。県内全市町には犯罪被害者等見舞金制度があり、県制度では遺族見舞金60万円、重傷病見舞金20万円を給付する。

被害者支援センターとちぎは、平日午前10時から午後4時まで、相談電話028-643-3940で無料相談を受け付ける。必要に応じて面接、法律相談、カウンセリング、病院や行政機関、警察署、裁判所への付き添いも行う。県内12市町を回る今回のパネル展は、犯罪被害者の尊厳や私生活を守るための配慮を伝えると同時に、支援を必要とする本人や家族を被害者支援センターとちぎなどの窓口につなぐ地域での接点となる。

出典

栃木県「令和8(2026)年度犯罪被害者等支援巡回パネル展の開催について」
URL:https://www.pref.tochigi.lg.jp/c03/houdou/higaishashienpaneruten2026.html

栃木県「第4次栃木県犯罪被害者等支援基本計画」
URL:https://www.pref.tochigi.lg.jp/c03/publiccomment/documents/20260325174304.pdf

栃木県「犯罪被害者等支援」
URL:https://www.pref.tochigi.lg.jp/c03/life/bouhan/anzen/higaisyasien.html

公益社団法人被害者支援センターとちぎ「活動内容」
URL:https://www.tochigi-shien.jp/naiyou/index.html

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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