鳥取県、青翔開智中で拉致問題人権学習 被害者家族が講話

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この記事のポイント

1.鳥取県が10月5日、青翔開智中学校3年生54人を対象に「拉致問題人権学習会」を実施する。
2.拉致被害者・松本京子さんの兄、松本孟氏が「拉致被害者の人権、家族の思い」をテーマに話す。
3.県は北朝鮮情勢を学ぶ授業ではなく拉致問題を扱う人権学習と明記しており、外交問題と被害者の権利を区別する構成となる。

鳥取県
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中学3年生54人が拉致問題を学習

鳥取県は10月5日午後2時25分から3時15分まで、鳥取市国府町の青翔開智中学校で「拉致問題人権学習会(出前講座)」を実施する。対象は中学3年生54人。政府拉致問題対策本部が作成した子ども向け啓発資料を基にしたアニメ「たいせつな人を取り戻すために」を視聴した後、県人権・同和対策課職員が拉致問題の概要を説明する。

続いて、米子市出身の拉致被害者・松本京子さんの兄である松本孟氏が「拉致被害者の人権、家族の思い」をテーマに、インタビュー形式で生徒に話す。学習会は青翔開智中学校が主催し、鳥取県が協力する。

「北朝鮮情勢の授業ではない」と明記

県の発表資料で特徴的なのは、この出前講座について「北朝鮮情勢についての学習ではなく、拉致問題についての人権学習」と明記している点だ。拉致問題には外交、安全保障、国際関係など複数の論点があるが、学校で行う今回の授業は、本人の意思に反して連れ去られ、家族や生活から長期間切り離された人の権利に焦点を当てる。

この区別は学校で拉致問題を扱う際に重要になる。北朝鮮当局による行為への評価と、日本で暮らす朝鮮半島にルーツを持つ人々への評価を混同すれば、人権侵害を学ぶ授業が別の偏見や差別につながりかねない。国家・当局の行為と民族的背景を持つ個人を区別し、被害者と家族に何が起きたのかを具体的に理解することが、人権学習としての基礎となる。

被害者だけでなく家族が失った時間も学ぶ

拉致では、本人の身体の自由や居住・移動の自由が侵害されるだけでなく、家族が長期間にわたり安否を確認できず、ともに生活する機会を奪われる。今回、行政職員の制度説明だけでなく、松本京子さんの兄である松本孟氏の話を組み込むことで、生徒は拉致が家族関係に及ぼした影響も知ることになる。

青翔開智中学校での50分間の授業では、拉致問題を特定の国や民族への感情に変換せず、被害者本人と家族に生じた権利侵害として理解できるかが教育上の要点となる。鳥取県が資料中で授業の射程を明確にしたことは、その区別を保つための手掛かりになる。

出典

鳥取県「拉致問題人権学習会(出前講座)の開催」
URL: http://db.pref.tottori.jp/pressrelease.nsf/webview/FF9C634BDFC7267E49258E80003007DA?OpenDocument

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