1.パルシステム神奈川が横浜北センターに、障害のあるアーティストの作品を展示する「パル・アート」を導入した。
2.NPO法人カプカプが運営する「カプカプ川和」と年間リース契約を結び、作品を3カ月ごとに入れ替える。
3.障害者雇用調整金をリース代などに活用し、社内雇用に加えて地域の福祉事業所へ継続的な仕事を生み出す。

生活協同組合パルシステム神奈川は6月11日、横浜市緑区の配送拠点「横浜北センター」で、障害のあるアーティストの作品を展示する「パル・アート」の披露目会を開いた。2026年3月に導入した新横浜本部、宮前センター、麻生センターに続く4カ所目で、作品を制作したアーティストや同生協の職員らが参加した。
横浜北センターは、NPO法人カプカプが運営する福祉事業所「カプカプ川和」と年間のリース契約を締結した。作品は3カ月ごとに入れ替える。完成した作品を無償で借りたり、単発の催事だけで展示したりするのではなく、契約に基づいて継続的に対価を支払う仕組みで、アーティストの創作活動と事業所の仕事を支える。
展示の趣旨を伝える竹製看板は、NPO法人横浜移動サービス協議会が運営する就労継続支援B型事業所「IKIIKIカンパニー」のアーティスト、竹千代丸さんが制作した。材料には宮前センターの竹林で伐採した間伐材を使用。披露目会では竹千代丸さんが看板に日付を書き入れ、カプカプ川和のアーティストも作品の制作過程や工夫を来場者に説明した。
パルシステム神奈川では、法定雇用障害者数として示される13人を上回る21人の障害のある職員が働いている。同生協は、超過雇用に伴って支給される障害者雇用調整金を、パル・アートの作品リース代や各事業所で展示を紹介する費用に充てる。作品交換時の作業も、今後は各拠点が契約する支援団体へ依頼する方針で、調整金を地域との取引へ循環させる。
障害者アートの展示では、作品を「障害がある人の作品」としてのみ評価し、作者の技術や表現、対価が後景に退く場合がある。障害者権利条約は、障害者が他の人と平等に働く権利と、文化的生活に参加し、芸術的な能力を発展させる機会の保障を掲げる。作品名や作者名、制作の背景を伝え、契約条件や対価を明確にすることは、善意による展示を文化活動と仕事の双方へつなぐ基礎となる。
披露目会で藤田順子理事長は、利用者や他団体から展示を見たいとの声が寄せられていると説明した。横浜北センターでの年間契約を継続しながら、作品の選定、リース料、交換作業の発注実績を示せば、「パル・アート」が障害者雇用調整金を地域のアーティストや福祉事業所へ還元する仕組みとして検証しやすくなる。
パルシステム生活協同組合連合会「障害者アーティストの作品展示 横浜市の配送センターで披露目会〔神奈川〕」
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001238.000006976.html

