1.コネクトアラウンド代表取締役社長の浅井司氏が10月8日、農業を通じたダイバーシティ&インクルージョンと福島県大熊町での事業を解説する。
2.川崎市の「FUN EAT MAKERS 武蔵新城」で導入する、障害の有無などに左右されにくい業務工程の標準化も取り上げる。
3.講演は全10回の地域協働講座の第1回で、定員70人、受講料は資料代を含め1万1,500円。申込期限は8月18日となる。

株式会社コネクトアラウンド代表取締役社長の浅井司氏は2026年10月8日午後1時30分から3時まで、川崎市中原区の川崎市生涯学習プラザで、「新たな農業ビジネスの構築 D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の実現と福島の震災復興への取り組み」と題して講演する。認定NPO法人かわさき市民アカデミーと公益財団法人川崎市生涯学習財団による地域協働講座「地域社会に貢献している川崎の会社と人々 その32」の第1回に当たり、川崎市民以外も受講できる。
浅井氏は、川崎市中原区の6次化農業・実習施設「FUN EAT MAKERS 武蔵新城」で行うリーフ野菜の水耕栽培、加工、販売、飲食事業を紹介する。講演の柱となる「ユニバーサルワークフロー」は、作業内容を明確にして工程を標準化し、経験、年齢、性別、障害の有無にかかわらず、それぞれの能力を生かしやすくする業務設計を指す。同施設では、障害者就労支援を手がけるダンウェイ株式会社の協力を受け、就労継続支援B型事業所から利用者を受け入れる取組も進めてきた。
福島県大熊町で2025年6月に開設した「FUN EAT MAKERS in Okuma」も報告対象となる。同施設は大熊中央産業拠点に立地し、AIを活用したミニトマトなどの栽培、農産物の加工・販売、飲食事業を組み合わせる。大熊町では原発事故に伴う避難指示の解除後、居住環境と産業基盤の再建が並行して進められている。農業施設を地域雇用や交流の場として運営する試みは、生産設備の整備だけでなく、帰還した住民、新たな就業者、町外からの来訪者が地域活動へ参加する接点をどうつくるかという復興上の課題に関わる。
人権上の論点は、D&Iを理念の掲示にとどめず、実際の働き方へどう落とし込むかにある。障害者権利条約第27条は、障害者が他の人との平等を基礎として働く権利を持ち、利用しやすく包摂的な労働環境で、自由に選択した仕事によって生計を立てる機会を保障するよう定めている。業務工程の可視化や標準化は作業上の障壁を減らす手段になり得るが、それだけで雇用上の平等が確保されるわけではない。本人の希望に沿った職務選択、合理的配慮、賃金、能力開発、一般就労への移行可能性まで含めて検証することで、ユニバーサルワークフローの効果と限界を判断できる。
地域協働講座は2027年1月14日までの計10回で、ヤマト運輸株式会社、株式会社クレハ環境、株式会社JERA川崎火力発電所などの講義・見学も組み込まれている。定員は70人、受講料は全10回分の資料代を含め1万1,500円で、浅井氏の講演だけを対象とする料金ではない。申込期限は2026年8月18日。10月8日の第1回では、コネクトアラウンドが川崎市と福島県大熊町で進める農業事業を題材に、障害者の就労参加と震災復興を一つの事業モデルの中でどう扱っているかが示される。
株式会社クリーク・アンド・リバー社「農業を通じたダイバーシティ&インクルージョンと福島復興の取り組みを語る」
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004966.000003670.html
参考資料 認定NPO法人かわさき市民アカデミー「2026年度後期 講座・ワークショップ受講生募集」
URL:https://kawasaki-c-academy.jp/wp-content/uploads/2026/06/bosyupamph26kall.pdf
参考資料 外務省「障害者の権利に関する条約」
URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page22_000899.html
