1.姫路市は12月17日、人権週間記念講演会「スポーツを通じた共生社会の実現」を開催し、パラトライアスロンの谷真海氏が講演する。
2.定員は300人で参加無料。手話通訳と要約筆記を用意する。
3.障害者スポーツを「困難を克服した感動物語」だけで扱わず、スポーツへ平等に参加する権利や施設・情報へのアクセスから考える必要がある。
さん.jpg)
姫路市は2026年12月17日、姫路キャスパホールで人権週間記念講演会「スポーツを通じた共生社会の実現」を開催する。講師はパラトライアスロン選手の谷真海氏。定員は300人で、応募多数の場合は抽選となる。参加費は無料で、会場には手話通訳と要約筆記を用意する。
谷氏は義足を使用し、走幅跳やパラトライアスロンの選手としてパラリンピックに出場してきたほか、東京2020大会招致や大会運営に関わる活動でも知られる。姫路市はこうした経験を基に、スポーツを通じた共生社会について考える講演として企画した。
障害者スポーツを紹介する際に注意したいのは、障害のある選手本人の努力や「克服」だけを中心に据えないことだ。障害者権利条約30条は、障害者が文化、レクリエーション、余暇、スポーツへ他の人と平等に参加する権利を定めている。競技者本人の努力とは別に、競技施設、指導環境、情報提供、用具、移動手段など社会側の環境が参加可能性を左右する。
今回の講演会自体が手話通訳と要約筆記を用意している点も、「共生社会」を講演テーマだけにしないための実務となる。スポーツへ参加する権利と、人権講演へ参加する権利には、どちらも施設や情報へのアクセスが必要だからだ。姫路市の講演では、谷氏個人の競技歴だけでなく、障害のある人が地域の学校、体育施設、競技団体などで自らスポーツを選択できる環境へ議論を広げられるかが、共生社会というテーマを具体化する鍵となる。
姫路市「人権週間記念講演会『スポーツを通じた共生社会の実現』参加者募集」
URL:https://www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000033194.html
外務省「障害者の権利に関する条約」
URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page22_000899.html

