1.秋田県が2026年10月から2027年3月まで、外国人住民向けのオンライン日本語教室を開く。
2.2クラス各12人の計24人を対象とし、日常生活に必要な日本語と地域活動への参加を支える。
3.日本語教育推進法は地方公共団体にも地域の状況に応じた施策を実施する責務を定めている。
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秋田県は10月13日から2027年3月9日まで、県内在住の外国人を対象とする「あきたオンラインにほんごきょうしつ」をZoomで開講する。初級入門1と、日本語能力試験JLPTのN5程度を想定する初級1の2クラスを設け、定員はそれぞれ12人、計24人。授業は午後7時から8時30分までで、参加費は無料となっている。県は、生活に必要な日本語を身につけ、外国人住民が安心して暮らし、地域活動にも参加できるようにすることを事業目的に掲げた。
日本語学習は、外国人住民側に日本社会への適応だけを求める施策とは異なる。2019年に成立した日本語教育の推進に関する法律は、地方公共団体に対し、国との役割分担を踏まえながら地域の状況に応じた日本語教育施策を策定・実施する責務を定めている。事業主にも、雇用する外国人や家族の日本語学習機会への支援に努める規定がある。生活者として必要な情報にアクセスし、行政、医療、教育、地域活動などに参加する基盤として日本語教育を捉える制度になっている。
秋田県の方式で特徴的なのは、対面教室ではなく県内全域を対象にオンラインで実施する点だ。人口が広域に分散する地域では、教室の所在地まで移動できる人だけを対象とする方式より、居住地による学習機会の差を縮めやすい。ただし、定員は24人であり、オンライン参加に必要な通信環境や端末操作への支援については県の案内からは確認できない。オンライン化そのものを「アクセス確保」とみなさず、受講希望者に対してどこまで参加機会を確保できたかを見る必要がある。
日本語能力を本人だけの責任とせず、地域側が学習機会を用意する点は、多文化共生施策としても重要な部分となる。2027年3月までの教室を通じ、秋田県が掲げる「地域社会の一員として安心して暮らし、地域活動等にも参加できる」という目的に対し、受講修了後の地域との接点までどのように結び付けるかが事業の次の検証材料になる。
秋田県「令和8年度あきたオンラインにほんごきょうしつ」
URL:https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/98657
文化庁「日本語教育の推進に関する法律の施行について」
URL:https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/shokan_horei/other/suishin_houritsu/1418260.html

