守山市がペップトーク人権講座を動画配信 家庭・職場・自治会の研修にも活用

この記事のポイント

1.守山市が2026年度人権講座「言の葉でつむぐ人権」の動画配信を開始した
2.淡海言の葉教育研究所の安岡寛さんが約30分間、ペップトークの方法を解説する
3.講座に参加できなかった市民のほか、家庭、企業、自治会での研修利用も想定している

守山市のロゴ

滋賀県守山市は8月5日、2026年度人権講座特別編「言の葉でつむぐ人権~やってみようペップトーク~」の動画配信を開始した。淡海言の葉教育研究所の安岡寛さんが約30分にわたり、相手の意欲を引き出す言葉の使い方を説明する。市が実施した第1講座の内容を基にした動画で、当日の講演に参加できなかった市民も視聴できる。

ペップトークは、スポーツの試合前などに指導者が選手へ伝える短い激励の言葉を指す。相手の状況を受け止めたうえで、否定的な表現を別の言葉に置き換え、実行してほしい行動を具体的に伝えることを基本とする。守山市は、家庭内の会話だけでなく、会社や自治会の研修にも動画を活用するよう案内している。

人権講座で言葉の選び方を扱う理由は、差別やハラスメントが、身体的な行為だけでなく、侮辱、威圧、排除、決め付けなどの言葉を通じても生じるためである。ただし、肯定的な表現を使うだけで、職場や学校の人権問題が解消されるわけではない。立場の強い側が相手の意思を無視したまま励ました場合、言葉が心理的な圧力として働くこともある。

ペップトークを人権啓発に取り入れる際には、相手の人格や意思を尊重し、本人の感じ方を確認する姿勢が前提になる。相談や異論を言いにくい関係では、表面上は前向きな言葉であっても、一方的な価値観の押し付けになり得る。研修では、言い換えの技術とともに、発言する側と受ける側の力関係、相手が拒否できる環境、困ったときの相談先まで扱うことで、職場や地域での実践につながる。

守山市総合政策部地域総合センターは、動画を市公式ウェブサイトから案内している。時間や会場の制約を受けずに視聴できる形式としたことで、第1講座の参加者以外にも学習機会を広げ、家庭、企業、自治会など複数の場で言葉と人権の関係を考える教材として活用できる。

出典

守山市「2026年度人権講座『言の葉でつむぐ人権~やってみようペップトーク』を動画配信します」
URL:https://www.city.moriyama.lg.jp/kanko_event_manabi/jinken/1002785/1008489/1014965/1015524.html

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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