1.長崎県大村市で7月5日、台湾とネパールの同性婚を扱う映画上映会とトークライブが開かれる。
2.大村市在住の松浦慶太さんとMarriage For All Japan理事の松中権さんが、多様な家族と婚姻制度を語る。
3.同性カップルの住民票に「夫(未届)」と記載した大村市の対応も取り上げ、地域と海外の制度を比べる。

長崎県大村市のプラザおおむらで2026年7月5日、映画上映とトークライブ、パネル展示を組み合わせた「映画上映&トーク+YES展!」が開かれる。時間は午後0時30分から3時までで、参加費は無料。台湾編とネパール編の映像を通じて同性婚を認める国の状況を紹介し、日本と大村市に暮らす同性カップルが置かれている制度上の違いを考える。定員は200人程度で当日参加もでき、事前申込制のキッズスペースを設ける。
上映作品は「世界の同性婚ができる国に行ってみた!」の台湾編とネパール編。午後0時30分から台湾編、午後1時10分からネパール編を上映し、午後1時50分からMarriage For All Japan理事の松中権さんと、大村市在住の松浦慶太さんによるトークライブを行う。松中さんはオンラインで参加する。主催は大村市女性の明日をつくる会、アライと虹の向こうへ、カラフルチェリーおおむら。公益社団法人Marriage For All Japan―結婚の自由をすべての人にが共催する。
開催地となる大村市は2024年5月、同市のパートナーシップ宣誓制度を利用する男性カップルの申出を受け、住民票の続柄欄に「夫(未届)」と記載した。同性パートナーを単なる「同居人」とせず、家族関係を公的書類に表した対応として全国的に報じられた。市は、住民基本台帳事務が自治事務であることを踏まえて記載可能と判断し、その後も修正しない方針を示している。松浦さんは、この住民票を交付された当事者の一人として、パートナーと暮らす経験や「大切な家族へ」と題した手紙に込めた思いを語る。
海外では、台湾が2019年にアジアで初めて同性カップルの婚姻を法的に認め、タイでは2025年1月に結婚平等法が施行された。ネパールでは2023年の最高裁暫定命令に基づいて同性カップルらの婚姻登録が始まり、2026年6月18日には最高裁が政府に対し、同性カップルへ平等な婚姻上の権利を保障するよう命じたと報じられている。台湾とタイの法制化、ネパールの司法判断は経路が異なるため、各国で婚姻に伴う権利がどこまで保障されるかを区別して見る必要がある。
会場ロビーでは、九州で2回目となる「結婚の平等にYES!展」も同時開催する。同性カップルや家族が手紙と写真で関係を伝える「大切な家族へ」お手紙展と、オリジナルキャラクターを使って日本の婚姻制度を説明する展示で構成される。婚姻制度を利用できない同性カップルは、相続、親子関係、医療、税制などで法律上の配偶者と同じ扱いを受けられない場合がある。大村市の「夫(未届)」表記も婚姻そのものを成立させる制度ではなく、住民票上の続柄を示す自治体の取扱いである。
主催3団体とMarriage For All Japanは7月5日、台湾・ネパールの映像、大村市の住民票対応、松浦慶太さんの生活経験を一つの会場で紹介する。海外の制度を知るだけでなく、同じ大村市で暮らす同性カップルの家族関係を行政や地域がどのように扱うのかを考える場となる。
公益社団法人Marriage For All Japan―結婚の自由をすべての人に「【長崎 大村市・7月5日】映画上映&トーク+YES展!」
URL:https://www.marriageforall.jp/topics/6891/
大村市「令和6年度地区別ミーティング回答事項の対応方針調書」
URL:https://www.city.omura.nagasaki.jp/genkiseisaku/shise/koho/kocho/chikubetsu/documents/oomura_1.pdf
The Washington Blade「Nepalese Supreme Court issues landmark marriage equality ruling」
URL:https://www.washingtonblade.com/2026/06/23/nepalese-supreme-court-issues-landmark-marriage-equality-ruling/
Reuters「タイで『結婚平等法』施行、東南アジア初」
URL:https://jp.reuters.com/life/54WUOJEZGBKDZNJFD56K2E5O34-2025-01-23/
