大阪府、第45回人権啓発詩・読書感想文募集 8月31日まで

この記事のポイント

1. 大阪府が、府内の小・中学生と支援学校小・中学部生を対象に、人権をテーマとする詩と読書感想文を募集する。
2. 募集期間は2026年7月1日から8月31日までで、オンラインと郵送・持参の双方に対応する。
3. 作品を書く過程には、こどもが差別や平和、身近な人間関係について自分の言葉で考えを表す教育的な意味がある。

第45回 人権啓発詩・読書感想文

大阪府と大阪府教育委員会は2026年7月1日から8月31日まで、「第45回人権啓発詩・読書感想文」を募集する。対象は大阪府内に住むか、府内の学校に通う小学生、中学生、支援学校小学部生・中学部生。地域で人権啓発に取り組む民間団体で構成する人権啓発推進大阪協議会(愛ネット大阪)との共催で、人権の大切さ、差別のない社会をつくること、平和の尊さなどをテーマとした作品を受け付ける。

応募方法は、パソコンやスマートフォンからデータを送る方法と、紙の応募票・原稿を市町村の人権啓発団体事務局へ郵送または持参する方法の2通り。オンライン応募は、学校を通じた応募と個人応募でフォームが分かれている。詩と読書感想文について、それぞれ小学校低学年、小学校高学年、中学校の部で入選作品を選び、2027年1月に表彰する予定だ。入選作品は大阪府のホームページや作品集に掲載され、応募者全員に記念品が贈られる。

この事業は、児童・生徒に人権に関する知識を覚えさせるだけでなく、読書や日常生活を通して感じたことを言葉にする機会を設けるものだ。児童の権利に関する条約第13条は、こどもが手書き、印刷、芸術その他の方法で情報や考えを伝える表現の自由を定める。第29条は、教育が人権と基本的自由への尊重、異なる文化や価値観への理解、平和や寛容の育成を目指すことを掲げている。詩や感想文は、こうした教育の目的を具体的な表現活動につなぐ方法の一つといえる。

ただし、人権を扱う作品募集では、差別やいじめ、家庭の事情など、本人が公にしたくない経験に触れる場合がある。学校や保護者が応募を勧める際は、特定の結論や模範的な表現へ誘導せず、書く内容や応募の可否を本人が選べるようにする配慮が欠かせない。作品の出来栄えだけで人権意識を評価するのではなく、異なる考えに触れ、自分の経験を振り返る制作過程そのものを尊重する必要がある。

大阪府は、直近3年分を含む過去の入選作品集をホームページで公開している。今回の応募票と原稿用紙は府の募集ページから取得でき、紙で提出する場合の窓口も市町村別に示されている。府内の学校と愛ネット大阪、市町村の人権啓発団体事務局には、児童・生徒が安心して言葉を選べる環境を整えた上で、8月31日までの応募につなげる対応が必要となる。

出典

大阪府「第45回 人権啓発詩・読書感想文を募集します!」
URL:https://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/fumin/o070020/prs_51063.html

大阪府「人権啓発詩・読書感想文 募集・表彰事業」
URL:https://www.pref.osaka.lg.jp/o070020/jinken/work2/index.html

外務省「児童の権利に関する条約」全文
URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jido/zenbun.html

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

人権ニュース編集部をフォローする
教育日本
シェアする
タイトルとURLをコピーしました