1.香川県が12月5日、高松市中心部で「じんけんフェスタ2026」を開催する。
2.STU48と中高生のトーク、介助犬・聴導犬の紹介、ボッチャ体験など、多彩な催しを実施する。
3.障がい者の社会参加や性的多様性について、体験、交流、映画などから学べる。

人権週間に合わせて高松市中心部で開催
香川県は2026年12月5日、高松丸亀町レッツホールと高松丸亀町壱番街前ドーム広場で、「じんけんフェスタ2026」を開催する。午前10時30分から午後3時30分まで、音楽やスポーツ、映画、展示などを通じて人権について考える催しが行われる。
このイベントは、12月4日から10日までの「人権週間」に合わせて実施する県の啓発事業である。
人権週間は、1948年12月10日に国連総会で世界人権宣言が採択されたことに由来する。日本では1949年から、12月10日の人権デーを最終日とする1週間を人権週間とし、全国で啓発活動を実施している。
今回のフェスタでは、子どもから大人まで参加できる催しを高松市中心部に集め、身近な言葉や交流から人権について考えられる内容としている。
STU48と中高生が「言葉」について話し合う
高松丸亀町レッツホールのステージでは、STU48の池田裕楽さん、福田朱里さん、藤田愛結さんが地元の中学生・高校生とトークセッションを行う。
午後0時30分からの中学生とのセッションでは、「友だちが笑顔になる一言」がテーマ。相手の気持ちを前向きにする言葉を考え、「ハッピーワード」を探していく。
午後2時30分からの高校生とのセッションでは、学校生活やSNSなど、日常のコミュニケーションを取り上げる。
友人との会話やSNSでの発信は、子どもや若者の生活と密接に結びついている。同じ言葉でも、相手との関係や受け取る状況によって意味が変わることがある。
発信する人の意図と受け取る人の感じ方が一致しないこともあるため、言葉による交流について考えることは、いじめの防止や互いの尊重にもつながる。
今回のセッションは、若者が普段使っている言葉を題材に、本人たちが自分の考えを表明する構成となっている。
なお、STU48が出演する2回のトークセッションは、入場に整理券が必要となる。
子どもたちの発表、介助犬・聴導犬の紹介も
ステージでは午前10時30分から、作文やポスターなどの表彰式が行われる。
対象には「心の輪を広げる体験作文」「障害者週間のポスター」「全国中学生人権作文コンテスト香川県大会」「『大切な命を守る』全国中学・高校生作文コンクール香川県大会」が含まれる。
午前11時30分にはグループ我唯による書道パフォーマンス、正午には小児がん啓発映画『光のエール』から誕生したアイドルグループ「Haney Yell」の山下ふわとろさんによるステージが予定されている。
午後1時からは、一般社団法人Dog for Life Japanが介助犬と聴導犬の役割を紹介する。
介助犬は、手足に障がいがある人の日常生活を支える補助犬であり、聴導犬は、耳が聞こえない人や聞こえにくい人に生活の中の必要な音を知らせる補助犬である。
いずれも身体障害者補助犬法に関係する制度であり、補助犬が単なるペットとは異なる役割を担っていることを学べる機会になる。
プロ野球選手とボッチャを体験
午後2時からは、香川オリーブガイナーズの選手と一緒に楽しむボッチャ体験が行われる。
ボッチャは、目標となる白い球に自分の球を近づける競技で、パラリンピックの正式種目としても知られている。
投球方法を工夫できることから、身体を動かすことが得意な人もそうでない人も参加しやすく、同じ競技を通して交流できる。
県は先着の参加者に特典を用意している。
ステージではこのほか、Studio MJの子どもたち約30人によるダンスパフォーマンスも予定されている。
障がいのある人が作った製品を販売
高松丸亀町壱番街前ドーム広場では、午前11時から「わくわくマルシェ!」を開催する。
特定非営利活動法人香川県社会就労センター協議会による焼き菓子や雑貨の販売、香川県女性福祉促進協議会による手芸小物の販売、香川県隣保館連絡協議会による松ぼっくりツリーなどの手作りコーナーが設けられる。
障がいのある人が製作した商品に触れ、購入することは、作品や製品の魅力を知るだけでなく、仕事や社会参加について考えるきっかけにもなる。
障がい者の就労支援を考える際には、働く機会を確保することに加え、仕事の成果が社会の中でどのように評価され、消費者と結びつくかも関係している。
マルシェは、福祉活動を紹介する場であると同時に、作り手と買い手が商品を通じて出会う場でもある。
香川レインボー映画祭も同時開催
同日、高松丸亀町カルチャールーム1では「香川レインボー映画祭」が開催される。
映画祭では、LGBTQ+など、性とライフスタイルの多様性をテーマとした6作品を上映する。予定作品は『日々、日和』『太陽』『夫=夫』『アンテナラブ』『EYE』『ふたりのまま』である。
LGBTQ+とは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングなど、性の多様性に関わる人々を表す言葉の一つである。
性的指向は、どのような相手に恋愛感情や性的感情を抱くかという概念であり、性自認は、自分自身の性別をどう認識するかという概念である。両者は異なるものとして理解する必要がある。
映画祭は午前11時から午後3時20分まで開催される。料金は作品によって異なり、1~5の各プログラム券が700円、『ふたりのまま』が1,000円、通し券が2,500円。
18歳以下、65歳以上、障がいのある人は無料で、受付で証明できるものを提示する必要がある。
フェスタの会場では、このほか人権問題に関するポスター・パネル展や、クイズラリー参加者を対象とした抽選会も行われる。
楽しむことから始める人権学習
香川県のフェスタには、作文や講話を聞く、映画を見る、スポーツを体験する、製品を購入するなど、さまざまな参加方法がある。
人権問題に関する専門知識がなくても、自分の関心がある催しから参加できる点が特徴だ。
特に、今回のプログラムでは、中高生の言葉、障がい者スポーツ、補助犬、性的多様性などを異なる方法で紹介する。人権を一つの課題に限定せず、普段の暮らしにある複数のテーマと結びつけて考えられる。
主催・共催には、香川県、香川県教育委員会、高松法務局、香川県人権擁護委員連合会、香川レインボー映画祭実行委員会などが参加している。
12月5日の「じんけんフェスタ2026」は、高松市中心部で買い物や外出を楽しむ人にとっても、身近な人権問題について知る機会となる。
香川県「じんけんフェスタ2026を開催します」
URL:https://www.pref.kagawa.lg.jp/dowaseisaku/festa/festa2026op.html
法務省「人権週間 12月4日~12月10日」
URL:https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken03.html

