1.群馬県は9月13日、10~20歳の外国につながる若者と保護者を対象にキャリアセミナーを実施する。
2.伊勢崎30人、前橋20人、オンライン50人の計100人枠を設け、複数言語の通訳や個別相談に対応する。
3.文部科学省調査では、公立高校の日本語指導が必要な生徒の大学等進学率は41.2%で、全高校生等の75.0%を下回る。

群馬県は2026年9月13日、外国につながる10~20歳の若者と保護者を対象としたキャリアセミナーを開く。定員は伊勢崎会場30人、前橋会場20人、オンライン50人の計100人。高校、専門学校、大学への進学、学費、職業などを扱い、スペイン語、ポルトガル語、英語、ベトナム語、中国語、タガログ語などで情報を提供する。会場では通訳や個別相談にも対応する。
進路情報へのアクセスは、日本語指導の問題だけではない。高校制度、入試日程、奨学金、授業料、在留資格と就労などについて保護者が十分な情報を得られなければ、子ども本人の学力とは別の理由で進路選択が狭まる。親子を対象に多言語で説明する今回の方式は、こうした情報格差へ直接対応する施策となる。
文部科学省が2026年5月に公表した令和7年度調査では、公立高校の日本語指導が必要な高校生等の中途退学率は6.4%だった。大学・短期大学・専門学校などへの進学率は41.2%で、全高校生等の75.0%を下回る。就職者のうち非正規・一時的就職者の割合は49.6%で、全高校生等では6.5%だった。数字だけで個々の生徒の事情を説明することはできないが、進路支援を学校の日本語教育だけに任せられないことを示す資料となる。
ただし、「外国につながる子ども」と「日本語指導が必要な児童生徒」は同一ではない。外国籍でも日本語支援が不要な生徒もいれば、日本国籍でも日本語支援を必要とする生徒がいる。群馬県のセミナーも、この違いを踏まえながら、相談後に実際の高校・大学・職業訓練、奨学金へ接続できたかまで追跡することで、単発イベントを超えた進路保障施策として評価できる。
群馬県「外国ルーツの生徒と保護者のためのキャリアセミナー」
URL: https://www.pref.gunma.jp/site/harmony/773671.html
文部科学省「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査(令和7年度)」
URL: https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/09/1421569_00007.htm

