ユニセフはこのほど、スーダン紛争の長期化により、子どもを取り巻く状況が一段と悪化していると発表した。紛争開始から3年が経過するなか、年初からの約3カ月間だけでも少なくとも245人の子どもが死亡または負傷し、報告された子どもの死傷事案の大半はドローン攻撃によるとしている。
国連はこれまでに、スーダン全土で5,700件を超える子どもに対する重大な権利侵害を確認しており、このうち4,300人以上が死亡または重傷を負ったという。加えて、過去3年間で500万人を超える子どもが避難を余儀なくされ、過密で不安定な環境のなかで、基本的な生活ニーズを満たせない状況が続いている。
人道支援の現場では、戦闘やインフラ損傷、行政手続き上の障壁により、広い地域で支援が届きにくい状態が続く。ユニセフは、2026年にスーダン全土で推定420万人の子どもが急性栄養不良に陥ると見込み、このうち82万5,000人以上が命に関わる重度の急性栄養不良に直面するとしている。また、学校施設のほぼ半数が教室として機能しておらず、少なくとも800万人の子どもが通学できていない。
ユニセフは2026年、スーダンの790万人の子どもに命を守る支援を届けるため、9億6,290万米ドルの資金が必要だと訴えているが、今年3月時点で確保できたのは必要額の16%にとどまる。支援縮小は子どもの生存に直結しかねず、紛争下の子どもの保護を国際社会が優先課題として維持できるかが厳しく問われている。
出典
日本ユニセフ協会
URL:
https://www.unicef.or.jp/news/2026/0051.html

