姫路市、障害児支援7エリア体験 「ひめじっこ万博」初開催

この記事のポイント

1.姫路市内の障害児通所支援事業所が集まる「ひめじっこ万博」が、9月19日に初めて開かれる。
2.運動、音楽療法、スヌーズレン、保護者相談など、発達特性や家族の困りごとに対応する7エリアを設ける。
3.体験を通じた啓発に加え、家族を地域の相談・発達支援につなぐ機会となるかが事業の検証点となる。

姫路市総合福祉会館でひめじっこ万博を開催

姫路市地域自立支援協議会の事業者部会「ひめじっこネット」は9月19日、姫路市総合福祉会館5階で「ひめじっこ万博」を初開催する。時間は午前11時から午後3時までで、最終入場は午後2時30分。発達支援に関心がある人なら参加でき、小学生以下は保護者の同伴が必要となる。入場無料、事前申込不要で、定員は設けないが、一部の体験には人数制限がある。

会場には、運動、縁日、音楽療法、クラフト、スヌーズレン、自然体験、保護者相談の7エリアを用意する。スヌーズレンエリアでは、光を使った静かな空間でクールダウンできる。保護者相談エリアでは、こどもの現在の困りごとや進路について相談を受け付ける。各エリアにはスタッフを配置し、体験を補助するほか、スタンプラリーも実施する。託児コーナーは設けない。

ひめじっこネットは、姫路市内で児童発達支援や放課後等デイサービスなどに携わる事業所のネットワークで、事業者間の交流と支援の質の向上を目的としている。児童発達支援は、就学前の障害児に基本的な動作や集団生活への適応を支援する制度で、放課後等デイサービスは、学齢期のこどもの生活能力向上や社会との交流を支える。今回の催しは、複数の事業所が合同で発達支援の内容を地域に示す初の機会となる。

姫路市地域自立支援協議会は、障害当事者、相談支援事業者、福祉サービス事業者、保健・医療、教育、雇用の関係者らで構成される。相談支援体制の整備だけでなく、権利擁護、社会資源の開発、関係機関のネットワーク構築も担う。こども家庭庁も、障害児と家族が乳幼児期から学校卒業まで身近な地域で一貫した支援を受けられる体制と、地域社会への参加・包容を障害児施策の柱としている。

障害者権利条約第7条は、障害のあるこどもが他のこどもと平等に権利を享有すること、こどもの最善の利益を考慮すること、本人が意見を表明するために障害や年齢に応じた支援を受けることを定める。人権上の論点は、障害児を支援の対象として紹介するだけでなく、本人が活動を選び、参加を中断したり、静かな場所で休んだりできる環境になっているかにある。スヌーズレンエリアを含む複数の過ごし方を設けた構成は、感覚や活動量の違いに対応する試みといえる。

1日のイベントだけで、継続的な発達支援や家族支援を代替することはできない。ひめじっこネットが、保護者相談で寄せられた困りごとを適切な相談窓口や障害児通所支援へつなぎ、こどもと家族の反応を参加事業所間で共有できるかが、初開催の成果を測る材料となる。姫路市地域自立支援協議会とひめじっこネットには、9月19日の体験と相談を、その後の地域支援体制の改善へ接続する運営が課題となる。

出典

姫路市「ひめじっこ万博を開催します」
URL:https://www.city.himeji.lg.jp/shisei/0000033751.html
参考 姫路市「姫路市地域自立支援協議会について」
URL:https://www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000001263.html
参考 姫路市「障害児通所支援」
URL:https://www.city.himeji.lg.jp/kurashi/0000001377.html
参考 こども家庭庁「障害児支援」
URL:https://www.cfa.go.jp/policies/shougaijishien/
参考 外務省「障害者の権利に関する条約」
URL:https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page22_000899.html

人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、企業、公益団体、国際機関等が公表する一次情報をもとに、差別、労働、教育、福祉、司法・制度、外国人共生、ビジネスと人権などに関するニュースと解説を発信しています。掲載内容は、出典確認を行ったうえで、制度的背景や人権上の論点を補足して構成しています。

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