大村市「難民のものがたり展」 UNHCR自治体ネットワーク署名から3年

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この記事のポイント

1.長崎県大村市は10月1日から11月3日まで、ミライon図書館で「難民のものがたり展」を開催する。
2.大村市は2023年6月、UNHCRの「難民を支える自治体ネットワーク」に日本で9番目に署名した自治体。
3.展示は難民問題を国際政治だけの問題とせず、市民が図書や資料から難民の生活や権利を知る機会として実施される。

大村市

図書館で難民の「生活」に触れる展示

長崎県大村市は2026年10月1日から11月3日まで、ミライon図書館で「難民のものがたり展」を開催する。会場は1階と3階の特設コーナーで、難民に関する資料や図書を通じ、避難を余儀なくされた人の生活や国際協力について知る機会を提供する。事前申し込みは不要で、難民問題や国際協力に関心がある人などが自由に閲覧できる。

難民をめぐる報道では、紛争や避難者数といった大きな数字が中心になりやすい。しかし、難民条約上の保護は、迫害のおそれによって自国の保護を受けられない個人を対象とする制度であり、住居、教育、就労、地域との関係など生活上の問題とも結び付く。図書館を会場とする今回の展示は、専門的な国際情勢の講義ではなく、資料や物語から個人の経験に接近する形式を採っている。

2023年にUNHCRネットワークへ署名

大村市は2023年6月6日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のグローバルキャンペーン「難民を支える自治体ネットワーク(Cities #WithRefugees)」に署名した。UNHCRによれば、日本で9番目の署名自治体だった。ネットワークはUNHCRと自治体の連携を強化し、難民への理解や地域レベルでの支援を広げることを目的としている。

自治体がこのネットワークに参加することと、日本政府による難民認定は別の制度である。難民認定は出入国在留管理行政の法的手続であり、市町村が認定の可否を決めるものではない。自治体が担うのは、地域での理解促進や住民との接点づくりなど、生活に近い領域での取組となる。この違いを整理すると、「難民支援」という言葉が複数の制度や活動を含んでいることが分かる。

2026年の「難民のものがたり展」は、大村市がネットワーク署名後も地域で啓発を続ける取組の一つとなる。大村市とミライon図書館が、展示を通じて難民条約や国際協力への入口を日常的な公共施設の中に設ける点が、この企画の特徴である。

出典

大村市「難民のものがたり展」
URL: https://www.city.omura.nagasaki.jp/koryu/kyoiku/koryu/koryu/kokusaiplaza/nanmin_story2026.html

UNHCR「大村市がUNHCRグローバルキャンペーン『難民を支える自治体ネットワーク』に署名」
URL: https://www.unhcr.org/jp/node/848

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人権ニュース編集部

人権ニュース編集部は、官公庁、自治体、裁判所、企業、公益団体、国際機関などが公表する一次情報を確認し、差別、子ども、障害者、高齢者、教育、福祉、司法・制度、外国人、ビジネスと人権などに関するニュース、制度解説、独自調査を発信しています。記事では出典を明示し、事実関係を確認したうえで、関連する法制度や統計、過去の経緯などを参照しながら、人権上の論点や社会的背景を整理しています。

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