豊島区、ケアリーバー支援を継続 祝い金と給付型奨学金を実施

豊島区は、児童養護施設や里親のもとから自立する若者である社会的養護経験者(ケアリーバー)を対象に、経済的支援と相談支援を組み合わせた「豊島区児童養護施設退所者等支援事業」を実施している。経済的支援では、区独自に祝い金と給付型奨学金を設け、施設退所などによる自立時に一律10万円を支給するほか、入学金や授業料などの学納金について年間上限50万円を最長4年間支援する。

申請には申請書の提出に加え、原則として出身施設の施設長または里親による推薦が必要で、推薦が受けられないやむを得ない事情がある場合は豊島区児童相談所長が推薦する仕組みを採る。あわせて、支援コーディネーターが自立前から施設等を訪問し、自立後の生活に向けた支援計画を作成し、面談やメール、電話、オンラインなどを通じて継続的な伴走支援を行うとしている。

相談支援では、自立に向けた各種手続の同行や制度案内に加え、自立後の当事者同士の交流機会も設ける。相談支援の委託先は特定非営利活動法人ブリッジフォースマイルで、区は令和3年7月創設の「としま子ども若者応援基金」への寄附も活用しながら事業を進めている。ケアリーバー支援は、18歳前後で公的保護の枠外に置かれやすい若者の孤立や進学格差を防ぐうえで重要であり、自治体による切れ目のない支援体制の整備は他地域にも示唆を与えそうだ。

人権ニュース編集部

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