三重県、11月にいじめ防止強化月間 高校生やスポーツチームが地域で啓発

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この記事のポイント

1.三重県教育委員会が11月のいじめ防止強化月間に、桑名市や伊勢市などで啓発活動を実施する。
2.県内の高校生、スポーツチーム、企業などが協力し、商業施設や駅、鉄道を通じていじめ防止を呼びかける。
3.2018年施行の三重県いじめ防止条例に基づき、学校だけでなく地域で子どもを支える取組を広げる。

三重県のイメージ図

県内各地で高校生が参加する啓発イベント

三重県教育委員会は2026年11月、「三重県いじめ防止条例」に基づくいじめ防止強化月間に合わせ、県内各地で高校生や地域団体、企業と連携した啓発活動を実施する。10月21日に公表した取組には、商業施設でのイベント、駅頭での啓発、鉄道を利用したキャンペーンなどが盛り込まれている。

11月21日には、イオンモール桑名の「噴水の広場」で「歌って、おどって、心をつなぐ!キミの笑顔で、やさしいまちを」を開催する。時間は午後1時10分から3時45分まで。社会福祉法人日の本福祉会のほか、いなべ総合学園高校、桑名北高校、四日市メリノール学院高校が参加する。

11月28日には、伊勢市のおかげ横丁太鼓櫓前で、明野高校の生徒が「いじめ防止応援サポーター」の伊勢福と協力して啓発活動を行う。午前11時から正午まで、啓発チラシを入れたポケットティッシュの配布などを予定している。いじめ防止のメッセージを、学校生活とは異なる場所で地域住民や観光客に届ける取組となる。

スポーツチームや鉄道会社も協力

駅頭での啓発活動には、県内の高校生に加え、スポーツチームや企業の関係者が参加する。

11月2日の津駅では、知事、県教育委員会教育長、明治安田、女子バレーボールチームのヴィアティン三重、津商業高校など5校の生徒が活動する。11月11日の近鉄四日市駅ではラグビーチームのPEARLSと四日市工業高校、18日の近鉄宇治山田駅ではサッカーチームのFC.ISE-SHIMAや伊勢工業高校、伊勢学園高校などが協力する。各駅での活動時間は午前7時30分から8時10分まで。

伊勢鉄道では11月1日から30日まで、いじめ防止のロゴを掲げた「いじめ防止キャンペーントレイン」を津駅と四日市駅の間で運行する。このロゴは2018年度に飯野高校の生徒が制作したもの。近畿日本鉄道も県内主要駅で啓発メッセージを発信し、公共交通機関を通じて取組を広げる。

三重県いじめ防止条例とは

三重県いじめ防止条例は、2018年3月22日に公布され、同年4月1日に施行された。県内の子どもたちが安心して学習やその他の活動に取り組める環境をつくることを基本理念とし、毎年4月と11月を「いじめ防止強化月間」と定めている。

国の「いじめ防止対策推進法」は2013年に施行された法律で、学校や教育委員会などによるいじめの防止、早期発見、対処に関する基本的な仕組みを定めている。法律上のいじめは、身体的な暴力だけではなく、心理的な影響を与える行為も対象となり、インターネットを通じた行為も含まれる。被害を受けた児童生徒が心身の苦痛を感じているかどうかが判断の重要な要素となる。

三重県の条例は、こうした国の法制度を基礎としながら、いじめの問題を学校関係者だけで抱え込まず、家庭や地域でも共有していくための枠組みを設けたものといえる。

子ども自身が啓発の担い手になる取組

今回の活動には、子どもを保護や指導の対象として捉えるだけでなく、高校生自身がメッセージを発信するという特徴がある。

例えば、学校でいじめを見聞きしたとき、当事者だけでなく周囲の友人や大人がどのように行動できるかを考えることは、いじめの早期発見につながる。困っている友人の話を聞く、信頼できる教職員や相談窓口につなぐといった行動も、日常の中で取り組めることの一つだ。

いじめを防ぐためには、当事者が声を上げることだけに責任を負わせない姿勢も欠かせない。子どもが相談できる相手や場所を知り、周囲の大人もいじめの兆候に気づける環境を整えることが、国の法律や県条例が目指す安心できる学校生活につながる。

三重県教育委員会が11月に実施する一連の活動は、高校生、企業、スポーツ関係者、地域住民がそれぞれの立場からいじめ防止に関わる機会となる。桑名市のイベントや伊勢市での啓発活動など、県民が身近な場所で取組に触れられる日程が組まれている。

出典

三重県教育委員会「令和8年度いじめ防止強化月間(11月)における県教育委員会の取組」 URL:https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0045700164.htm

三重県教育委員会「三重県いじめ防止条例について」 URL:https://www.pref.mie.lg.jp/SEISHI/HP/m0206900031.htm

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人権ニュース編集部

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