1.神奈川県のかなテラスが、管理職を目指す女性を対象とした全3回の連続研修を開催する。
2.相模原市など県内19市町が共催し、9月と10月の2日程で各30人程度を募集する。
3.2026年4月から女性管理職比率の公表義務が拡大する中、登用候補者の育成と職場環境の整備が企業の実務課題となる。

神奈川県立かながわ男女共同参画センター(かなテラス)は2026年9月と10月、管理職を目指す女性を対象とする「女性のためのリーダー研修」を開く。相模原市、横須賀市、藤沢市、厚木市など県内19市町が共催し、各日程30人程度を募集する。対象は係長、主任、サブリーダー相当職の女性や、一定の業務経験があり、部下・後輩の支援を担う女性。全3回の連続講座で、受講料は1,500円となる。
日程はAが9月4、11、18日、Bが10月7、21、28日で、いずれも午後1時から5時まで。第1回と第3回は横浜市のかながわ県民センター、第2回はZoomで実施する。AとBの内容は同じで、申込者はいずれかを選ぶ。申込期限はAが8月15日、Bが9月11日。神奈川県内在住・在勤者と「D&Iかながわメンバーズ」の企業・団体に勤務する人は、応募多数の場合の抽選で優先される。
講師は株式会社キャリアクリエイション代表取締役の三輪英子さん。資生堂で商品開発、マーケティング、人材開発、採用などを担当し、管理職や人事の経験を経て2019年に同社を設立した。研修では、自分の強みとリーダーシップのスタイル、チームの役割と目標設定、信頼関係を築くコミュニケーション、部下の育成と成果につなげるフィードバックを、講義とグループディスカッションで学ぶ。オンライン回もカメラと音声を使う参加型で、全日程への出席が申込みの条件となっている。
内閣府の2025年版男女共同参画白書によると、2024年の民間企業で女性が占める割合は係長級24.4%、課長級15.9%、部長級9.8%で、役職が上がるほど低い。2026年4月施行の改正女性活躍推進法では、常時雇用する労働者が101人以上の事業主に、女性管理職比率と男女間賃金差異の公表が義務付けられた。企業は数値を示すだけでなく、登用候補となる業務経験を男女に同じように提供しているか、評価基準や長時間労働が昇進を妨げていないかを点検する必要がある。
女性だけを対象とする研修には、管理職への移行期に同じ立場の参加者が経験を共有し、実務スキルを学べる利点がある。ただし、女性の登用が進まない原因を本人の能力や意欲だけに帰すことはできない。研修で得た知識を活用できる職務配置、上司による育成、仕事と家庭生活を両立できる勤務環境が伴って初めて、意思決定に参加する機会の格差を縮められる。かなテラスは電子申請で受講者を募り、相模原市を含む19市町とともに、9月4日から2日程の連続研修を実施する。
相模原市「令和8年度女性管理職育成セミナー『女性のためのリーダー研修』を開催します」
URL:https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisei/1026766/1013001/1005845/1035624.html
神奈川県「令和8年度女性管理職育成セミナー」
URL:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/x2t/kouza_event/w_leader_2026.html
内閣府「令和7年版男女共同参画白書 第4節 経済分野」
URL:https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r07/zentai/html/honpen/b1_s01_04.html
厚生労働省「男女間賃金差異と女性管理職比率の公表義務が拡大」
URL:https://www.mhlw.go.jp/content/001668255.pdf
