1.東京都が7月から11月まで、都内4会場で「2026TOKYO共生社会 障害理解啓発キャラバン」を開く。
2.ヘルプマークのクイズ、手話縁日、ろう文化の展示、デフ・パラアスリートのトークなどを実施する。
3.全会場は入場無料・事前申込不要で、手話通訳、要約筆記、ヒアリングループ席も設ける。

東京都福祉局は2026年7月20日から11月7日まで、都内4会場で「2026TOKYO共生社会 障害理解啓発キャラバン」を開催する。2025年11月に開かれた東京2025デフリンピックを一過性の大会で終わらせず、障害や障害のある人への理解につなげる事業で、ファミリー層や若者が訪れる商業施設、東京都庁などを巡回する。入場は無料で、事前申込みは必要ない。
初回は「ヘルプマークの日」の7月20日、世田谷区の二子玉川ライズ・ガレリアで開く。ヘルプマークとヘルプカードを学ぶ○×クイズ、クイズやミッションを組み合わせたRPG風スタンプラリー「ヘルプマーククエスト」を用意する。2018年の事故後、車いすを使用して活動するアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともか氏も登壇し、自身の経験を語る。ヘルプマークは、義足や人工関節を使用する人、内部障害や難病のある人など、外見では分かりにくい援助や配慮の必要性を周囲へ伝えるため、東京都が2012年に作成した。2017年7月20日にJIS規格へ登録されたことから、都は2025年度に同日を「ヘルプマークの日」と定めた。
9月23日の「手話の日」には、東京都庁の都民広場、都民ホール、都政ギャラリーを会場とする。ろう者を中心とした映像作品を手がける映画監督・今井ミカ氏と、ろう者の子役である晃輝氏、人夢氏がトークライブに出演し、手話ポエムやろう文化クイズを披露する。手話とダンスを組み合わせるユニット「HANDSIGN」のパフォーマンス、手話や筆談で屋台を楽しむ「手話縁日」、手話とろう教育に関する書籍・資料の展示も行う。2025年6月施行の手話施策推進法は、手話を日常生活と社会生活を営むための言語、意思疎通の手段として扱い、9月23日を「手話の日」と定めている。
9月26日は豊島区のサンシャインシティ噴水広場で、お笑い芸人の小島よしお氏と東京2025デフリンピック日本代表の山田真樹選手が出演する。11月7日はイオンモールむさし村山で、ねづっち氏と車いすラグビー日本代表副キャプテンの小川仁士選手が登壇する。両会場では、芸人によるステージに加え、競技を始めた経緯や選手生活を聞くデフ・パラアスリートのトーク、障害への理解を扱う体験ワークショップを予定している。
障害理解の啓発では、障害のある人を「助けられる側」としてのみ紹介すると、生活や文化、意思決定の主体であることが見えにくくなる。今回のキャラバンは、猪狩氏やデフ・パラアスリートの経験を本人の言葉で伝えるほか、手話を福祉的な支援手段に限定せず、ろう文化や表現を支える言語として体験する内容を含む。会場にも手話通訳、要約筆記、ヒアリングループ席を設ける。東京都が4会場で実施する際には、来場した障害当事者も企画に参加できる情報保障と会場動線を確保し、二子玉川ライズのヘルプマーク企画から都庁の手話縁日まで、それぞれの体験を日常の具体的な対応へ結び付ける運営が問われる。
東京都福祉局「2026TOKYO共生社会 障害理解啓発キャラバン」
URL:https://www.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2026/06/2026061816
東京都福祉局「ヘルプマーク」
URL:https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/shougai/shougai_shisaku/helpmark
内閣府「手話に関する施策の推進」
URL:https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/jsl.html

