1.府中市が11月12~25日の「女性に対する暴力をなくす運動」に合わせ、相談、講座、展示、図書特集を実施する。
2.11月15日の講座ではDV、ストーカー、痴漢、盗撮などを扱い、犯罪被害防止と護身法を講義・実技で学ぶ。
3.護身技術だけで被害防止を個人に委ねず、常設の女性問題相談へつながる入口を同時に設けている。

11月12~25日に複数の啓発・相談事業
府中市男女共同参画センター「フチュール」は11月12日から25日まで、国の「女性に対する暴力をなくす運動」に合わせ、女性問題相談の周知、犯罪被害防止講座、パネル展示、関連図書の特集、パープル・リボン展示を行う。11月15日午後1時30分から3時30分までの「女性に対する犯罪被害防止講習&護身法」には、NPO法人ライフライツインパクト東京代表の森山奈央美氏が登壇する。対象は市内在住・在勤・在学の16歳以上の女性で、定員20人、参加無料となっている。
講座ではDV、ストーカー、痴漢、盗撮などの性暴力を取り上げ、講義と実技を組み合わせる。市は「被害者にも、加害者にも、傍観者にもならないために」と掲げており、危険を回避する技術だけでなく、暴力を生じさせない側の行動まで学習対象に含めている。
「身を守る方法」だけでは被害防止にならない
性暴力やDVの啓発では、被害を避ける方法だけを強調すると、「危険を回避できなかった被害者にも責任がある」と受け取られる危険がある。暴力の責任は加害行為をした側にあり、被害者の服装、外出時間、交際関係などによって正当化されるものではない。その意味で、府中市が護身法と同時に、加害・傍観について学ぶ講義、相談窓口、ジェンダーに関する展示を組み合わせている点は重要になる。
「フチュール」では期間限定の講座とは別に女性問題相談を受け付けており、オンライン予約にも対応している。11月16~20日にはフォーリス1階で、11月12~25日にはフチュールのロビーで「なるほどジェンダー」のパネルを展示する。中央図書館とフチュール情報資料室では関連図書の特集も行う。啓発を見る、図書を読む、相談するという異なる入口が同じ期間に用意されている。
被害の「名称」が分からなくても相談できる環境へ
DV、性暴力、ストーカー、盗撮は、適用される法律も相談先も完全には同じではない。被害を受けた人が、自分の経験がどの法律上の類型に当たるのかを判断してから相談する仕組みでは、支援への接続が遅れる場合がある。府中市の11月の取組は、講座参加だけを目的とするのではなく、既存の女性問題相談を改めて周知する機会にもなる。運動期間後にも「フチュール」が相談先として利用されるかどうかが、短期の啓発イベントを日常的な支援につなげる上での確認点となる。
府中市「女性に対する暴力をなくす運動 11月12日から25日」
URL: https://www.city.fuchu.tokyo.jp/bunka/bunkacenter/wcenter/bouryoku2026.html
内閣府男女共同参画局「女性に対する暴力をなくす運動」
URL: https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/no_violence_act/index.html

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