1.公益財団法人ジョイセフは、国連健康の権利に関する特別報告者のトラレン・モフォケン医師を日本に招聘する。
2.2026年7月7日、8日、10日に、SRHR、教育の権利、健康の権利を扱う3つの公開イベントが開かれる。
3.モフォケン医師の特別報告者としての任期は2026年7月までで、今回の来日は任期最後の活動とされている。
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公益財団法人ジョイセフは2026年6月29日、国連健康の権利に関する特別報告者のトラレン・モフォケン医師を、7月第2週の世界人口デーを前に日本へ招聘すると案内した。モフォケン医師は南アフリカ出身の医師で、来日期間中、SRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)や教育の権利、健康の権利を扱う3つの公開イベントに登壇する。
国連人権理事会は、特定の国や人権テーマについて調査・報告する独立専門家を特別報告者に任命している。健康の権利に関する特別報告者は、身体的・精神的健康について「到達可能な最高水準」を享受する権利を扱う仕組みで、OHCHRによると、現任のモフォケン医師は2020年7月に国連人権理事会で任命された。医師として、ユニバーサル・ヘルス・アクセス、HIVケア、若者に配慮したサービス、家族計画などに関わってきた経歴を持つ。
ジョイセフの案内では、過去にも健康の権利の特別報告者が日本を訪問した例はあるが、SRHRに焦点を当てた訪問は今回が初めてだとしている。モフォケン医師は、女性、子ども、ノンバイナリーの人々が経験する暴力、紛争に関連する性的暴力、構造的暴力、デジタル技術が健康権に与える影響、食物・栄養と健康権、薬物使用とハーム・リダクションなどを扱う報告を行ってきた。2026年6月17日には、人権理事会で「Health as an enabler of dignity(尊厳を実現する原動力としての健康)」を報告したという。
公開イベントは3件。7月7日午後7時から上智大学2号館17階国際会議場とオンラインで、来日記念シンポジウム「教育の権利と健康の権利─SRHRをめぐる国際基準と日本の現在地」が開かれる。主催はSRHR for ALLアクション!で、上智大学グローバルコンサーン研究所が協力する。基調講演のほか、留学生のSRHRと教育を受ける権利、LGBTQ+の子どもの教育、障害のある女性の視点、性教育に関するユースの発言などがプログラムに含まれている。
7月8日午後5時30分からは、衆議院第一議員会館国際会議場とオンラインで、来日記念講演「尊厳を実現する原動力としての健康」が開かれる。主催はジョイセフ、共催はSRHR for ALLアクション!、後援は国連広報センター。ジョイセフ、DPI女性障害者ネットワーク、ピルコン、#なんでないの プロジェクト、Spring、ピッコラーレ、SOSHIREN女(わたし)のからだから、Tネット、滞日ネパール人のための情報提供ネットワークなどのリレートークも予定されている。7月10日正午からは、日本弁護士連合会主催の院内学習会「学習指導要領改訂に包括的性教育の導入を!~子どものウェルビーイングのために~」がオンラインで開かれる。
人権上の論点は、SRHRを個人の自己決定だけに閉じず、教育、医療、ジェンダー、障害、在留資格、若者の参加機会と結び付けて扱う点にある。性や生殖に関する情報、医療・相談へのアクセス、暴力からの保護は、家庭や学校内の指導だけでは完結しない。モフォケン医師の来日イベントは、国連の健康権の議論を、日本の学校教育、国会内の政策議論、弁護士会の学習会という異なる場に接続する機会となる。ジョイセフは各イベントについて、無料・事前登録制で参加を受け付けている。
公益財団法人ジョイセフ「〖2026年7月7日(火)〜10日(金)連続公開イベントのお知らせ〗国連健康の権利に関する特別報告者 トラレン・モフォケン医師が来日します」
URL:https://www.joicfp.or.jp/jpn/2026/06/29/59071/
OHCHR「Special Rapporteur on the right to health」
URL:https://www.ohchr.org/en/special-procedures/sr-health

