1.東京23区と島しょの小学4~6年生が参加する「こどもたちの人権メッセージ発表会」が9月12日、東京都北区で開かれる。
2.家庭や学校で感じていること、悩み、励まされた経験などを、子ども自身の言葉で発表する。
3.入場無料で事前申込みは不要。会場には手話通訳も配置される。

東京都北区は9月12日、北とぴあ2階さくらホールで「第33回こどもたちの人権メッセージ発表会」を開く。東京23区と島しょの小学4年生から6年生が、家庭や学校生活を通じて考えたこと、悩んでいること、周囲の言葉に励まされた経験などを、自らの言葉で発表する。第33回は北区が開催区を務め、午後1時30分から4時まで実施する。
発表会は、特別区・島しょ人権啓発活動ネットワーク協議会が主催する。同協議会は東京人権擁護委員協議会、東京法務局、北区で構成され、東京都人権擁護委員連合会と東京都教育委員会が後援、東京都人権啓発センターが協賛する。北区立赤羽小学校と赤羽台西小学校の児童によるパフォーマンスも予定されている。参加費は無料で事前申込みは不要。会場には手話通訳を設ける。
人権メッセージの題材は、いじめや差別のように明確な問題だけに限られない。家庭や学校で言えずにいる気持ち、友人との関係、周囲から受けた言葉、自分と他者との違いなど、日常の経験を言葉にする過程も、子どもが自らの権利を理解する機会となる。大人が用意した人権標語を覚える方式ではなく、子どもの経験を出発点とする点に、この発表会の特徴がある。
こども基本法は2023年4月に施行され、こども施策の策定や実施に際して、子どもや子育て当事者の意見を反映するための措置を国や地方公共団体に課している。北区も2024年4月に「北区子どもの権利と幸せに関する条例」を施行し、「自分の意見、考え、気持ち等を表明し、およびそれが尊重されること」を、保障する11の権利の一つに掲げた。子どもを保護の対象だけでなく、意見や感情を持つ権利の主体として扱う考え方である。
ただし、人前で発表することが得意な子どもだけの声を、子ども全体の意見として扱うことはできない。言葉にまとめにくい経験を持つ子ども、学校に通っていない子ども、公の場では話せない子どももいる。発表会は政策への意見反映手続そのものではないが、大人が子どもの言葉を途中で評価せずに聴く機会となる。北とぴあで示される小学4~6年生のメッセージを、家庭や学校での対話へどうつなぐかも、来場者に委ねられる。
東京都北区「第33回 こどもたちの人権メッセージ発表会(令和8年9月12日)」
URL:https://www.city.kita.lg.jp/living/diversity/1002410/1025337.html
参考 東京都北区「北区子どもの権利と幸せに関する条例」
URL:https://www.city.kita.lg.jp/children-edu/children/1002906/1002907.html
参考 こども家庭庁「こども基本法」
URL:https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-kihon

